8月28日、全米オープン男子シングルス2回戦。
第10シードの錦織圭(日本)と世界ランク48位のパブロ・アンドゥハル(スペイン)の対戦は、6-4, 6-1と第2セットを終えた時点でアンドゥハルの棄権により、錦織が2年ぶり4度目となる3回戦進出を決める。
このゲームは錦織 圭にとって初めてのグランドスタンド(全米オープンの会場で3番目に大きい)で行われたが、4度のサービスエース、ファーストサービスが入った時の確率76%、セカンドサービスが入った時の確率78%でポイントを獲得し、第3セットのアンドゥハルの棄権もあり、1時間3分で勝利した。
第1セットは、両者サービスキープが続く中、錦織が第9ゲームのサービスゲームからギアを上げラブゲームでキープすると第10ゲームで1度のブレークチャンスでブレークに成功し第1セットを先取。
第2セット、錦織は第4ゲーム2度目のブレークチャンスからバックハンドのパッシングショットをクロスに決め、ブレークに成功。第3ゲームから5ゲーム連取し、6-1で奪取。
第2セットを終えた時点でアンドゥハルが棄権が申し入れ錦織の勝利となった。
アンドゥハルは第2セット第5ゲーム終了時にトレーナーを呼び、右手首の痛みを訴え、第2セット終了後に棄権を申し入れた。
アンドゥハルとは1勝1敗で迎えた対戦であったが、前戦ではストレートで敗れており、またお互い粘り強いスタイル同士の対戦のため、ハードな消耗戦が予想されたが、試合は予想外の展開で幕を閉じ、対戦成績を錦織はアンドゥハルに2勝1敗とした。
錦織は勝利後のインタビューで「急なリタイアだったので、相手が怪我している事も知らず、ちょっとびっくりしていますけど最初から最後まで良いプレーが出来て嬉しいです。」と答え、自分でも納得のいくプレイに満足しているようであった。
■試合終了後、WOWOWのMC席に登場してのインタビュー
・今日のサービスの出来はどうでしたか?
「サーブは良かったと思います。1回戦より確率も上がっていたと思いますし、サービスエースでゲームを終えることも出来て、良いサーブが入っていたので1回戦より良かったです。」
・初めてのグランドスタンドはどうでしたか?
「やりやすかったです。コートが小さく感じて、ボールのいい音が鳴り響いていました。」
・コートの大きさに対して戦術を立てますか?
「そこまでは無いですが音が良く、ボールが入る印象があり、打って行けました。」
・3回戦の意気込みをお願いします。
「調子が上がってきているので、テニスはほとんど問題無いと思います。明日また1日空くので、サーブだったり細かい調整をやり直して次の対戦に準備します。」と話している。
(コメントはWOWOWから抜粋)
復帰してからの試金石となった2回戦は、予想外の幕切れであったが、約1時間の試合時間は体力を大いに温存できる幸運に恵まれた。
この勝利で、グランドスラム勝利数日本人歴代1位となる33勝を記録。
錦織は3回戦で第23シードのL・マイェール(アルゼンチン)と対戦し、勝利すればウィンブルドンで強力サービスに苦杯をなめたM・ラオニチ(カナダ)とぶつかる可能性がある。