2月24日、アビエルト・メキシコ・テルセル男子(メキシコ/アカプルコ、ハード)2回戦。
第2シードの錦織圭は世界ランク43位のS・クエリー(アメリカ)に4-6, 3-6のストレートで敗れ、準々決勝進出を逃した。
両者の対戦は9回目、今月のメンフィス・オープン準決勝でも対戦し、その時は逆転で勝利した。
しかし、この試合、サービスの好調なクエリーの前に、錦織はストロークで対峙したが、自身のサービスが不調で、劣勢に立たされた。
第1セット、強打に押された錦織は第2ゲームでダブルフォルトを犯すなどでブレークを許す。
第9ゲームでクエリーの連続ミスでトリプルのブレークチャンスを活かし、ブレークバックする。
しかし、第10ゲームで錦織はストロークで競り負けダブルのブレークピンチに立たされ、ボディーサーブでしのぐが、最後はフォアハンドがアウトし、クエリーに第1セットを先取される。
第1セットの錦織のファーストサーブの確率は50%。ファーストのポイント獲得率は71%、セカンドは50%。サービスエースは2本。クエリーはファーストサーブの確率は66%。ファーストのポイント獲得率は81%、セカンドは37%。サービスエースは2本。
第2セットも錦織はファーストサーブが決まらず苦しい展開。
第2ゲーム、錦織はジュースに持ち込まれるが、フォアの逆クロスがウイナーとなりキープ。
第4ゲーム、連続のダブルフォールトでトリプルのブレークピンチ。連続サービスエースやフォアハンドなどで6度のブレークピンチをしのいだが、最後はフォアのクロスがアウトしクエリーにブレークされた。
以降は流れを変えようとサーブ・アンド・ボレーをするがクエリーに攻撃的な鋭いリターンなどを決められ、3-6でゲームセット。
錦織はメンフィス・オープンで大会史上初となる4連覇の偉業を成し遂げ、この大会では昨年準優勝の実績を掲げ、シーズン2勝目を狙っていたが、2回戦で姿を消す結果となった。
今大会は第1シードで昨年覇者のD・フェレール(スペイン)と第2シードの錦織は2回戦敗退、第3シードのM・チリッチ(クロアチア)と第6シードのI・カルロビッチ(クロアチア)と第8シードのJ・シャーディ(フランス)は初戦で姿を消すなど、シード勢の早期敗退が相次いでいる。次のグランドスラムである全仏オープンに向けて、選手にとってむずかしい時期であるかもしれない。