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錦織圭、アメリカの新星 T・フリッツを粉砕し、4連覇の金字塔!(2016 メンフィス・オープン)

Photo : getty images

2月14日、メンフィス・オープン(アメリカ/メンフィス、ハード)シングルス決勝戦。
世界ランク7位で第1シードの錦織圭が主催者推薦で出場の新鋭T・フリッツ(アメリカ)を6-4, 6-4のストレートで下し、大会史上初の4連覇を達成した。

フリッツは18歳、元ジュニアチャンピオンで、身長193センチの長身から繰り出されるフラットサービスは強烈で大会史上No.1のサービスエースを記録。そして、フリッツはツアー参戦3回目で決勝の舞台に立つこととなった。あのジョコビッチで27回、フェデラーでさえ21回であるから、いかにアメリカの期待の星であることは間違いのないところ。

迎え撃つ側の錦織は2008年の18歳のとき、デルレイビーチで第1シードの当時世界12位のジェームズ・ブレークを破った、そのときと逆の立場となる。恐れの知らない挑戦者ほど、怖いことは自らがよく知っていることでもある。


 

第1セット、錦織は、攻撃的なプレーに徹した挑戦者フリッツに攻撃的なプレーで攻められ第2ゲームでブレークを許してしまう。
しかし、ショットが安定すると第5ゲームでブレークバックすると、ショットの組み立ても緩急をつけ、攻撃を受け止めながらもチャンスを待つ。
第9ゲーム、錦織のフォアのリターンエースも決まり、2度目のブレークをする。
第10ゲームのサービスでは一段と集中を高め、ラブゲームでキープし、第1セットを先取する。

第2セット第1ゲーム、レベルの高いプレイをしてもセットを取れず、落胆気味のフリッツから0-40のブレークチャンスを握るが、サービスエースなどで踏ん張られ、キープされる。
第5ゲーム、ラリー戦で正確なストロークにより主導権を握った錦織がフォアハンドウィナーを最後に決めてブレークに成功。
第9ゲーム、錦織がマッチポイントを15-40と2本握るが決められず、フリッツのサービスキープ。
第10ゲーム、ワイドのサービスを決めた錦織が先行。鮮やかなフォアのドロップショットも決め、40-15のチャンピオンシップポイントは「エア・ケイ」で決め、勝利のステージを演出をつけて決めた。

錦織圭は、上り馬の新鋭を世界ランキング7位の実力をまざまざと見せつけた形で決勝を勝ち抜き、4連覇の金字塔を打ち立てた。
今季初・キャリア通算11勝目はブルースの街、メンフィスで2本目のGibson ES-355を授与される栄光に輝いた。

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