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錦織圭、イズナーを退け、今季V3・通算V10を達成!(シティ・オープン 2015)

2015Washington.D.C-Nishikori.4

Kei Nishikori poses with the trophy after winning in Washington. D.C. PHoto : atpworldtour.com

8月9日、シティ・オープン(アメリカ/ワシントンDC)シングルス決勝。
第2シードの錦織圭が第8シードで世界ランク18位のJ・イズナー(アメリカ)に4-6, 6-4, 6-4の逆転で勝利して今季3度目の優勝、キャリア通算10勝目をあげた。

第1セット、第5ゲームで錦織はブレークチャンスを握るものの、イズナーの角度があり高く弾むサービスに、ブレークが出来ず。その後もドロップショットを繰り出すなど揺さぶりをかけるが、イズナーの強力サービスに主導権を握れず、ストローク戦にも持ち込めず。
そして、第10ゲームでは錦織のファーストサービスが入らず、イズナーに強烈なリターンエースを2本決められ、第1セットを落とす。
イズナーの高く弾むサービスは7フィート6インチ(約2m28cm)にも達し、錦織の身長178cmを超し、チリッチ戦より後方でリターン処理する必要があった。

第2セット第1ゲーム、イズナーのサービスを読み切り、ブレークに成功。イズナーがメディカルタイムアウトをとった後の第4ゲームで、錦織が0-30とポイントを先行されるが、ストローク戦に持ち込み、ブレークバックを許さず。その後、両者サービスキープが続き、錦織が第2セットをものにする。

ファイナルセット、第3ゲームで錦織が得意のバックのダウンザラインなどを決め、錦織がブレークに成功。イズナーは錦織のセカンドサービスを狙って勝負をかけるが、錦織はスピンサービスをファーストで打つなど、戦法を変えて対応し、うまくリードを守り、優勝を手にした。

錦織にとって、左足の負傷で2回戦で棄権したウィンブルドンからの約1カ月ぶりの公式戦。準々決勝で世界最速のサービス記録保持者であるS・グロス(オーストラリア)、準決勝で第3シードのM・チリッチ(クロアチア)に勝利し、ビッグサーバーへの対応が徐々にレベルアップしたのも勝因の一つかもしれない。

今季3度目の優勝、さらにキャリア通算10勝目。この大会ではアジア選手、日本人で初めての大会優勝という記録を残し、世界ランキングでもワウリンカを抜いて4位となった。

今後は、10日から開幕するロジャーズ・カップに第4シードで出場予定。シード勢が順当に勝ち進むと、準々決勝でビッグ4で唯一錦織が勝利していないR・ナダル(スペイン)と対戦する組合せとなっている。

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