全米オープン(アメリカ/ニューヨーク)8月26日、男子シングルス1回戦。
第10シードの錦織圭(日本)が世界ランク176位のW・オディスニク(アメリカ)を6-2, 6-4, 6-2のストレートで下し2回戦進出。
右足の親指に出来た嚢胞を取り除く手術のため、マスターズ大会を2戦欠場しての参戦。
第1セット、第2セットは試合勘が戻らないのか明らかに精細を欠き、ファーストサーブの確率が43%、アンフォースドエラーも計20本と多く懸念されたが、要所のポイントを取り、切り抜ける。
第3セットはファーストサーブの確率も62%にまで復調させると共に、ラリーでもフォアハンドのエース、ドロップショット、ロブを組み合わせた錦織らしい多彩なプレーが出始める。
結果、ファーストサービスが入った時77パーセントの確率でポイントを獲得し、オディスニクから6度のブレークに成功し、試合時間2時間5分でストレート勝利。
錦織は2回戦でP・アンドゥハル(スペイン)とJ・ソック(アメリカ)の勝者と対戦する。両者ともシード選手ではないが、ソックは今季のウィンブルドンダブルスを制覇した、地元アメリカ期待の若手でもあり、アンドゥハルとの直近の対戦ではストレート負けを喫している。怪我からの復帰ということもあり、試金石となりそう。
全米オープンでの錦織は、2008年の4回戦でJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)に敗れて準々決勝進出を逃すも、3回戦で当時世界ランク4位のD・フェレール(スペイン)を破ってベスト16入りを果たしたのが全米オープンでの最高成績となっている。
【錦織圭 全米オープン戦歴】
<2013年>
・1回戦 敗退 D・エヴァンス(英国) 4-6, 4-6, 2-6
<2012年>
・1回戦 勝利 G・アンドレオシ(アルゼンチン) 6-1, 6-2, 6-4
・2回戦 勝利 T・スミチェク(アメリカ) 6-2, 6-2, 6-4
・3回戦 敗退 M・チリッチ(クロアチア) 3-6, 4-6, 7-6 (7-3), 3-6
<2011年>
・1回戦 敗退 F・チポッラ(イタリア) 4-6, 2-6, 途中棄権
<2010年>
・予選1回戦 勝利 P・カプデビル(チリ) 6-3, 5-7, 6-2
・予選2回戦 勝利 A・クドリャフツェフ(ロシア) 6-3, 7-6 (7-1)
・予選3回戦 勝利 F・ダンチェビッチ(カナダ) 6-4, 6-1
・1回戦 勝利 E・コロレフ(ロシア) 7-6 (7-0), 5-2, 途中棄権
・2回戦 勝利 M・チリッチ 5-7, 7-6 (8-6), 3-6, 7-6 (7-3), 6-1
・3回戦 敗退 A・モンタネス(スペイン) 2-6, 1-2, 途中棄権
<2008年>
・1回戦 勝利 J・モナコ(アルゼンチン) 6-2, 6-2, 5-7, 6-2
・2回戦 勝利 R・カラヌシッチ(クロアチア) 6-1, 7-5, 途中棄権
・3回戦 勝利 D・フェレール 6-4, 6-4, 3-6, 2-6, 7-5
・4回戦 敗退 J・M・デル=ポトロ 3-6, 4-6, 3-6
<2007年>
・予選1回戦 勝利 P・アムリトラジ(インド) 3-6, 6-1, 6-4
・予選2回戦 敗退 B・パウ(ドイツ) 2-6, 4-6