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錦織圭、S・クエリーに逆転勝利でV4に向けて決勝進出!(2016 メンフィス・オープン)

Photo : getty images

2月13日、メンフィス・オープン(アメリカ/メンフィス、ハード)シングルス準決勝。
第1シードの錦織圭が第4シードのS・クエリー(アメリカ)を3-6, 6-3, 6-3の逆転で下し、4年連続の決勝進出と大会史上初の4連覇に一歩近づいた。

第1セット 、第1ゲームはクエリーからのラブゲームのサービスキープで始まった。
第4ゲーム、錦織はセカンドサービスを叩かれ、クエリーに先にブレークされる。
第5ゲーム、錦織は3度のブレークチャンスを活かせず、クエリーにサービスキープされる。
第8ゲームまで錦織がサービスキープに苦労するが、クエリーのサービスは好調で流れを変えられず。
第9ゲーム、クエリーがサービスキープし、錦織は第1セットを先取され、今大会初めてのセットダウン。

第2セットから錦織は、上手く集中力を高め、第2ゲームでクエリーがダブルフォルトを犯し、この試合初めて錦織がブレークに成功。
クエリーの強打をしのぎ、第9ゲーム、最後はワイドへのサービスエースを決めて、セットカウント1-1とする。

ファイナルセット、第3ゲームでクエリーがバックハンドをネットにかけ、錦織が先にブレーク成功。
第8ゲーム、錦織はブレークのピンチをサービスキープでしのぎ、最後はセンターへのサービスエースで逃がれる。
第9ゲーム、一段とギアを上げた錦織のプレッシャーを受け、クエリーが痛恨のダブルフォルトを犯し、錦織はトリプルのマッチポイントを握る。
最後はフォアハンドのリターンエースを決めゲームを締めた。

昨年と同カードとなったこの試合、クエリーに錦織は昨年同様の苦戦を強いられた形でスタートしたが、相手のテニスを受け止め、テニスを自分の流れにできるのが今の錦織圭の強さでもあるが、ビッグサーバーから先行するゲームでは、一度のブレークが負けにつながるという危険があるゆえに注意が必要である。

決勝では、主催者推薦で出場の18歳T・フリッツ(アメリカ)と対戦する。フリッツは同日の準決勝でR・ベランキス(リトアニア)を逆転で下しての勝ち上がり。
フリッツは元ジュニア世界ランキング1位で、ATPランキングは2014年終了時の1151位から、現在は145位まで上げているアメリカの期待の星。

初対戦で、会場の応援を受けてまっすぐに向かってくる18歳の相手に錦織圭は、どんな先輩格のテニスをするであろうか?前人未踏の4連覇の前にその実力を試される決勝となった。

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