9月5日、全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)男子シングルス4回戦。
第6シードの錦織圭が第21シードのI・カルロビッチ(クロアチア)を6-3, 6-4, 7-6 (7-4)のストレートで下し、この大会2年ぶり2度目のベスト8進出を決めた。
織は前のゲームで悪かったサービスを修正し、自身のサービスゲームで1度もブレークを許さず、ファーストサービスが入った時に84パーセントの高い確率でポイントを獲得し、思い通りのテニスでゲームを進め、勝負を決めた。
第1セット、211センチの長身から繰り出されるカルロビッチの強烈なサービスに翻弄されることなく、錦織は鋭いリターンで対応し、第4ゲームでブレークに成功。その後は得意のストローク戦に加え、サーブ・アンド・ボレーを決めるなどで、このセットを先取。
第2セット、第1ゲームでカルロビッチのサービスゲームを破る好スタート切り、そのままリードを守って2セットアップ。
第3セット、カルロビッチに流れが傾き、両者のサービスキープが続く。第10ゲームで錦織はダブルのブレークポイントを許すが、3度目のアドベンテージで最後は錦織が決めて、キープ。お互い譲らすにタイブレークへ突入。
タイブレーク戦、カルロビッチがダブルフォールトで最初のポイントを落とすと、錦織が5ポイントを連取し、サービスアンドボレーを決め6−0のマッチポイント。ここから、カルロビッチに4ポイント連取されるが、最後はカルロビッチのリターンがアウトし、結果、錦織が隙を見せないテニスで勝利した。
準々決勝では、リオデジャネイロ・オリンピックで金メダルを獲得した第2シードのA・マレー(英国)と第対戦する。
両者は今回が9度目の対戦で、錦織の1勝7敗。リオデジャネイロ・オリンピックの準決勝ではマレーに完敗した。
【錦織vsマレー 過去の対戦成績】
<2016年>
リオデジャネイロ・オリンピック準決勝 A・マレー 6-1, 6-4 錦織圭
デビスカップ A・マレー 7-5, 7-6 (8-6), 3-6, 4-6, 6-3 錦織圭
<2015年>
ロジャーズ・カップ準決勝 A・マレー 6-3, 6-0 錦織圭
ムチュア・マドリッド・オープン準決勝 A・マレー 6-3, 6-4 錦織圭
<2014年>
ATPツアーファイナル予選 錦織圭 6-4, 6-4 A・マレー
<2013年>
ブリスベン国際準決勝 A・マレー 6-4, 2-0 途中棄権 錦織圭
<2012年>
全豪オープン準々決勝 A・マレー 6-3, 6-3, 6-1 錦織圭
<2011年>
上海マスターズ準決勝 A・マレー 6-3, 6-0 錦織圭
試合詳細
錦 織 3 6-3
6-4
7-60 カロビッチ 第3セット
選手名 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 T 計 錦 織 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 7 7 カロビ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 4 6 ※◎はブレーク、○はキープ、Tはタイブレーク
<タイブレーク> 5ポイント連取しリードした錦織はサーブアンドボレーを決めて6-0に。カロビッチは負けじと4ポイント連取し6-4。しかし最後はカロビッチのリターンがアウトとなり錦織が7-4でタイブレークを取り、第3セットも奪いストレートで勝利した。
<第12ゲーム> 錦織がこの日5本目のサービスエースを決めるなどしキープしタイブレークへ
<第11ゲーム> カロビッチが最後にこの日21本目のサービスエースを決めてラブゲームでキープ
<第10ゲーム> ダブルのブレークチャンスを許した錦織だが、サーブアンドボレーでジュース。3度目のアドバンテージから最後は錦織が決めてキープした
<第9ゲーム> 要所でサービスエースを決めたカロビッチがキープ
<第8ゲーム> ジュースに持ち込まれた錦織だが、サーブアンドボレーでアドバンテージを取ると、最後はカロビッチにリターンがアウトとなり錦織キープ
<第7ゲーム> 40-15から最後はカロビッチのサービスエースでキープ
<第6ゲーム> 錦織がキープ
<第5ゲーム> 錦織が2本のリターンエースなどで30-40。錦織はブレークポイント掴むも、カロビッチがしのぎきりキープ
<第4ゲーム> 錦織がラブゲームでキープ
<第3ゲーム> カロビッチが2本のサービスエースを決めるなどしキープ
<第2ゲーム> 40-30から錦織のサーブをカロビッチか返せずキープ
<第1ゲーム> 最後はカロビッチのサービスエースが決まりキープ
第2セット
選手名 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計 錦 織 ◎ ○ ○ ○ ○ ○ 6 カロビ ○ ○ ○ ○ 4 ※◎はブレーク、○はキープ、Tはタイブレーク
<第10ゲーム> 錦織サービスエースで15-0。その後もリターンが決まるなどしラブゲームでキープ。第2セットも連取し錦織はガッツポーズ
<第9ゲーム> 40-15からカロビッチのサービスエースなどでキープ
<第8ゲーム> 錦織がラブゲームでキープ
<第7ゲーム> カロビッチがキープ
<第6ゲーム> 錦織、ジュースに追いつかれたもののキープ
<第5ゲーム> カロビッチが最後はサービスエースでキープ
<第4ゲーム> 錦織が難なくラブゲームキープ
<第3ゲーム> 15ー40で錦織トリプルでブレークチャンス。しかしカロビッチも粘りジュースに。最後はカロビッチがサービスエースでキープ
<第2ゲーム> 錦織がラブゲームでキープ
<第1ゲーム> 30-40からカロビッチのリターンがアウトになり錦織がブレークに成功
第1セット
選手名 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 錦 織 ○ ○ ◎ ○ ○ ○ 6 カロビ ○ ○ ○ 3 ※◎はブレーク、○はキープ、Tはタイブレーク
<第9ゲーム> 40ー15から錦織のバックのリターンが決まりキープし第1セットを先取
<第8ゲーム> カロビッチが40-30から錦織のリターンがアウトになりキープ
<第7ゲーム> 錦織がラブゲームでキープ
<第6ゲーム> カロビッチの2本のセンターへのサービスエースが決まるなどしラブゲームでキープ
<第5ゲーム> 錦織が難なくキープ
<第4ゲーム> カロビッチが0-15からサービスエースを決めるも錦織はリーターンエースで15-30。その後錦織のロブショットも決まり30-40。最後は錦織のリターンが決まりブレークに成功
<第3ゲーム> 錦織がキープ
<第2ゲーム> カロビッチが40-30からバックのハイボレーを決めキープ
<第1ゲーム> 錦織のサーブで試合開始。ラブゲームで錦織キープ