7月30日、ATP1000のロジャーズ・カップ(カナダ/トロント、ハード)シングルス準決勝。
第3シードの錦織圭が第2シードのS・ワウリンカ(スイス)を7-6 (8-6), 6-1のストレートで破り、大会初の決勝進出と、マスターズ初優勝に王手をかけた。決勝では第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)と第10シードのG・モンフィス(フランス)の勝者と対戦する。
錦織にとっては、マスターズ大会の決勝進出は3度目。昨年のロジャーズ・カップでは準々決勝でR・ナダル(スペイン)に初勝利し、大会初のベスト4へ進出したが、準決勝ではA・マレー(英国)に完敗した。
第1セット第4ゲームで錦織はミスを重ねブレークを許すが、第9ゲームでワウリンカのミスでブレークバックに成功。第11ゲームでは15-40とダブルのブレークチャンスを掴むが生かせず。タイブレークでは痛恨のダブルフォルトを犯すなどで、4-6とワウリンカにセットポイントを握られるが、8-6の逆転で第1セットを奪取。
第2セットに入ると試合の流れが錦織に傾き、第2ゲームでワウリンカのサービスをブレーク。そして、第4ゲームでワウリンカがチャンスボールをミス。錦織がその後も主導権を握り、勝利。対戦成績を2勝3敗とした。
試合後のインタビューで錦織は「第1セットは劣勢だったが、1ポイントずつサーブもストロークも焦らないように心掛けた。風が強くてやりにくさもあったが、途中から意識してラケットを振った」と話し、完全復帰の手応えを掴んでいるようであった。
錦 織 2 7-6
6-1
-0 バブリンカ
第2セット
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 T 計 錦 織 ○ ● ○ ● ○ ○ 6 バブリ ○ 1 ○はキープ、●はブレーク、Tはタイブレーク
第7ゲーム 錦織がラブゲームで第2セットも連取し、決勝進出を決めた
第5ゲーム 錦織が連続サービスエースでキープ
第4ゲーム ジュースからバブリンカがチャンスボールを信じられないミス。苦笑いしながらシャツで頭を隠してしまった。最後は錦織のチャレンジが成功した後、動揺したバブリンカのリターンがアウトし錦織がブレーク
第2ゲーム 錦織が30-40からブレーク
第1セット
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 T 計 錦 織 ○ ○ ○ ● ○ ○ 8 7 バブリ ○ ○ ● ○ ○ ○ 6 6 ○はキープ、●はブレーク、Tはタイブレーク
タイブレーク 錦織が5-6から連続ミニブレークで7-6と逆転。最後はバブリンカのリターンがアウトし、錦織が8-6で制し、第1セットを先取
第12ゲーム 錦織が2本のセットポイントをしのいでキープ
第11ゲーム 錦織がダブルのブレークポイントも、バブリンカが粘ってキープ
第10ゲーム 錦織がラブゲームでキープし追いつく
第9ゲーム 錦織がトリプルのブレークポイントをつかみ、相手ミスでブレークバック成功
第7ゲーム 錦織がダブルのブレークポイントをつかむが、最後はサービスエースを決められるなど連続して4ポイントを失い、バブリンカにしのがれる
第5ゲーム 錦織がブレークポイントをつかむが、ジュースに粘られバブリンカがキープ
第4ゲーム バブリンカがジュースからこの試合初のブレークポイント。これはしのいだが、2度目のブレークポイントで錦織のバックがアウトし、バブリンカがブレーク
第1ゲーム バブリンカのサーブで試合開始。危なげなくキープ