8月13日、リオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)男子シングルス準決勝。
第4シードの錦織圭は第2シードのA・マレー(英国)に1-6, 4-6で完敗し、初の決勝進出を逃す。そして、日本勢96年ぶりのメダル獲得は3位決定戦へ持ち越され、J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)に5-7, 6-4, 7-6 (7-5)で敗れた第3シードのR・ナダル(スペイン)と対戦することとなった。
第1セット第3ゲームから5連続ポイントを失い落とし、わずか33分で最初のセットを落とす。
第2セットも安定したマレーのプレーにつけいる隙がなく主導権を握られ、懸命にサービスゲームをしのいで粘ったが、結局1度もブレークすることができないまま敗れた。
錦織は試合後のインタビューで「ミスが多すぎた。彼(マレー)の安定したテニスに太刀打ちできなかった。ずっとプレッシャーを感じながらプレーしてました」勝てばメダルが確定していたが「彼に勝てない悔しさの方が大きい」と話した。対戦成績も1勝7敗と大きく負け越した。
一方、勝利したマレーは、2012年のロンドン・オリンピック(イギリス/ロンドン、芝)の金メダルに続きメダル獲得を確定させた。そして金メダルはロンドンに続いて同じ組み合わせ、デル=ポトロとの争いとなった。
【錦織 vs R・ナダル 対戦成績】
<2016年>
バルセロナ・オープン決勝 錦織圭 4-6, 5-7 R・ナダル
BNPパリバ・オープン準々決勝 錦織圭 4-6, 3-6 R・ナダル
<2015年>
ロジャーズ・カップ準々決勝 錦織圭 6-2, 6-4 R・ナダル
<2014年>
マドリッド・オープン決勝 錦織圭 6-2, 4-6, 0-3 途中棄権 R・ナダル
全豪オープン4回戦 錦織圭 6-7 (3-7), 5-7, 6-7 (3-7) R・ナダル
<2013年>
全仏オープン4回戦 錦織圭 4-6, 1-6, 3-6 R・ナダル
<2012年>
ソニー・オープン4回戦 錦織圭 4-6, 4-6 R・ナダル
<2011年>
ソニー・オープン2回戦 錦織圭 4-6, 4-6 R・ナダル
<2010年>
ウィンブルドン1回戦 錦織圭 2-6, 4-6, 4-6 R・ナダル
<2008年>
AEGON選手権3回戦 錦織圭 4-6, 6-3, 3-6 R・ナダル
試合詳細
錦織 0 1-6
4-62 マリー 第2セット
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 T 計 錦 織 ○ ○ ○ ○ 4 マリー ○ ○ ◎ ○ ○ ○ 6 ○はキープ、◎はブレーク、Tはタイブレーク
【第10ゲーム】 マリーのサーブ。15-15から錦織がショットをネットにかけると、スタンドから「錦織」コールが起こる。錦織は30-40からフォアハンドの逆クロスでリターンエースを決め、ジュースに持ち込みガッツポーズを見せる。最後は長いラリーの末、マリーが倒れ込みながら片手で放ったショットが決まり、マリーがストレートで勝利を飾った
【第9ゲーム】 錦織がサービスゲームをキープ
【第8ゲーム】 マリーがラブゲームでキープ
【第7ゲーム】 錦織のサーブ。40-15から厳しいコースへサーブを放つもダブルフォールト。2度のジュースの末、最後はフォアハンドのストレートをライン際に決め、錦織が粘りのキープ。こぶしを何度も振る
【第6ゲーム】 マリーのサーブ。40-0とし最後はサービスポイントを決め、マリーがラブゲームでキープ
【第5ゲーム】 錦織のサーブ。2本のミスショットが響き0-40とされる。最後も錦織がドロップショットをネットにかけてしまい、マリーがラブゲームでブレーク
【第4ゲーム】 マリーのサーブ。40-30からサービスエースを決めたマリーがキープ
【第3ゲーム】 錦織のサーブ。30-15からセンターへのサービスポイントを奪う。40-30から再びサービスポイントを奪い、錦織がキープ
【第2ゲーム】 マリーがサービスゲームをキープ
【第1ゲーム】 錦織のサーブ。フォアハンドのクロスで先手を奪うと、40-15からドロップショットでマリーを揺さぶり、錦織がキープ
第1セット
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 T 計 錦 織 ○ 1 マリー ○ ○ ◎ ○ ◎ ○ 6 ○はキープ、◎はブレーク、Tはタイブレーク
【第7ゲーム】 マリーのサーブ。40-0から最後はサービスエースを決め、マリーがキープ。隙のないプレーで第1セットを先取した
【第6ゲーム】 錦織のサーブ。15-0から意表を突いたバックハンドのドロップを決める。30-40から最後は、錦織の下がりながらのスマッシュがミスショットとなり、マリーがブレーク
【第5ゲーム】 マリーのサーブ。30-0からマリーのスマッシュミスにも助けられ錦織が連続ポイントで追いつくも、ジュースの末にマリーがキープ
【第4ゲーム】 錦織のサーブ。15-30から錦織がドロップショットからのロブショットでマリーを前後に揺さぶりポイント。続けて鋭いフォアハンドのクロスを決め40-30とするが、ジュースの末にマリーがブレーク
【第3ゲーム】 マリーのサーブ。15-30と錦織リードも、サービスエースなどで3連続ポイントのマリーがキープ
【第2ゲーム】 錦織のサーブ。15-15から鮮やかなフォアハンドのクロスを決める。40-30から長いラリーの末、最後はマリーのショットがネットにかかり、錦織がキープ
【第1ゲーム】 マリーのサーブで試合開始。鋭いサーブに錦織が手こずり、マリーがラブゲームでキープ
【試合前】 リオは快晴。先に錦織、続いてマリーがセンターコートに姿を現す。コイントスに勝った錦織がレシーブを選択