8月8日、リオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ)テニスの男子シングルス2回戦。
第4シードの錦織圭が世界ランク74位のJ・ミルマン(オーストラリア)を7-6 (7-4), 6-4のストレートで下してベスト16に進出し、メダル獲得に前進した。
第1セット、錦織はミルマンの粘り強に屈して第4ゲームでブレークを許す。第9ゲームではミルマンのサービング・フォー・ザ・セットを迎えるが錦織が踏ん張り、相手からミスを誘い出してブレークバックに成功し、タイブレーク戦に持ち込む。
タイブレークでは錦織がミスを重ね、0-4と劣勢に立たされる。しかし、ここから錦織が集中を高め、7ポイント連取の猛攻を見せ、第1セットを先取する。
第2セット、今一つ調子が上がらない錦織はミルマンに先にブレークを許す苦しい展開となる。しかし、直後の第8ゲームでブレークバック成功。その後、第9・第10ゲームを連取して16強入りを決めた。結果を見れば、ストレート勝利だが、初顔合わせとなったミルマンの攻めに少し手こずった錦織であった。
試合後のインタビューで錦織は「最初はショットが決まらなくて焦りもあったが、途中からラリーのペースを落としてみたり、プレーを変えたりした。安定したプレーを心掛けた」と語った。
3回戦では世界ランク121位のA・マーティン(スロバキア)と対戦する。
ランクが下位とはいえ、オリンピックの特別な舞台では、意外なことが起こりやすい。メダル獲得まで、予断の許さない試合が続く。
錦織 2 7-6
6-4
-0 ミルマン
第2セット
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 T 計 錦 織 ○ ○ ○ ● ○ ● 6 ミルマ ○ ○ ● ○ 4 ○はキープ、●はブレーク、Tはタイブレーク
第10ゲーム 相手ミスで錦織がポイント先行。フォアのパッシングを決め0-30。15-30からセカンドサーブをたたいて相手ミスを誘い、ダブルのマッチポイント。最後はミルマンのバックがアウトし、錦織が第2セットも奪い3回戦進出を決めた
第9ゲーム 錦織が連続して絶妙のドロップショットを決めてキープ
第8ゲーム 相手の連続ミスで錦織がポイント先行。15-40とダブルのブレークチャンスをつかみ、フォアのクロスがウイナーとなってブレークバック
第7ゲーム 錦織が2本目のサービスエースを決め、ストロークでも優位に立ってキープ
第6ゲーム 錦織がリターンエースなどで劣勢からジュースに持ち込むが、ミルマンがキープ
第5ゲーム 錦織のミスでダブルのブレークピンチも連続してファーストを決めてジュース。ボレーをネットにかけて再びブレークピンチ。最後は長いラリーからフォアがネットにかかりミルマンがブレーク
第4ゲーム ミルマンがサービスエースを決めキープ
第3ゲーム 錦織が危なげなくキープ
第2ゲーム バックのクロスがウイナーとなり錦織がポイント先行も、サービスエースなどでミルマンが巻き返してキープ
第1ゲーム 40-0からミスなどでジュース。2度目のジュースで錦織がセンターへファーストサーブを決めてキープ
第1セット
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 T 計 錦 織 ○ ○ ○ ● ○ ○ 7 7 ミルマ ○ ○ ● ○ ○ ○ 4 6 ○はキープ、●はブレーク、Tはタイブレーク
タイブレーク 錦織が連続ミスで0-4とリードされたが、ストロークで圧倒して4-4。粘って拾い相手ミスで5-4と逆転し、左右に振ったストロークからボレーを決め6-4とセットポイント。最後は相手ミスで錦織が逆転でタイブレークを制し、第1セットを先取
第12ゲーム 錦織のバックがアウトし15-30も、フォアの逆クロスが決まり30-30。サービスエースを決め錦織がキープ
第11ゲーム ミルマンがラブゲームでキープし、流れを戻す
第10ゲーム 錦織がサーブ、リターンで圧倒し、最後はセンターにサービスエースでキープ
第9ゲーム 錦織がフォアの逆クロスのウイナーでポイント先行。30-30から相手ミスで錦織がブレークチャンス。ミルマンのバックのストレートがアウトし錦織がブレークバック
第8ゲーム 0-30から盛り返して30-30。冷静にドロップショットを決めて錦織がキープ
第7ゲーム ミルマンのサーブ、リターンとも好調でラブゲームでキープ
第6ゲーム 錦織のストロークがさえ、ラブゲームでキープ
第5ゲーム 錦織が絶妙のドロップショットを決めるが、ミスが目立ち、ミルマンがキープ
第4ゲーム 30-30からミルマンにフォアのダウンザラインを決められ、初のブレークピンチ。長いラリーから錦織のバックがネットにかかり、ミルマンがブレーク
第3ゲーム 錦織がセカンドを攻めジャックナイフでリターンエースを決めたが、ミルマンがキープ
第2ゲーム 錦織も40-15から危なげなくキープ
第1ゲーム ミルマンのサーブで試合開始。ミルマンのフォアのダウンザラインが決まり、ラブゲームでキープ