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♠添田豪のがんばりで、ワールドグループ復帰を決めたデビスカップとは?


2013テニスの国別対抗戦デビスカップ ワールドグループ入れ替え戦(プレーオフ)の日本対コロンビア戦の大会3日目、シングルス第2試合に登場した添田豪(日本)がA・ファリャ(コロンビア)を4-6, 6-4, 6-3, 6-3の逆転で下し、日本は通算3勝2敗でワールドグループ復帰を決めた。

日本は2011年にワールドグループ・プレーオフでインドに勝利し、ワールドグループ復帰を決めた。しかし、2012年2月に行われたワールドグループ1回戦のクロアチア戦は2-3で敗れ、同年9月にワールドグループ残留をかけたイスラエル戦では2-3で敗れたため、アジア・オセアニアゾーン1部に降格となっていた。

このニュースを見ると「デビスカップ」の名称はよく耳にはするが、「プレーオフ」「ワールドグループ」と連呼されると、そんな知識を持ち合わせていないことが分かります。せっかくなので「デビスカップ」を調べてまとめてみました。

『おせっかいなテニス用語』にも掲載しておきます。

デビスカップとは

「デビスカップ(Davis Cup)」は国際テニス連盟(ITF)が主催する、男子の国別対抗戦で、日本では「デ杯」と略されます。また、女子のテニス国別対抗戦は「フェドカップ」といいます。

デビスカップは、1900年にハーバード大学の学生選手だったドワイト・フィリー・デビスらの提案を受け入れ、米テニス協会(USTA)が「米英対抗」として始めたのが歴史のはじまりです。

ベルギー、フランスが参戦し、1904年からは、参加希望する国すべてに門戸を開く国際競技会となり、2012年の参加国/地域は133カ国になり、世界大会の規模となりました。

優勝杯を大会に寄贈したドワイト・デビス氏の名前にちなんで、1946年に『デビスカップ』の名称が与えられました。
台座のプレートには歴代の優勝チームの名簿が刻まれます。

試合形式

試合は、サッカーのように対戦当事国による相互開催方式の「ホーム・アンド・アウェイ(Home-and-Away)」で行われます。開催国は、開催地と使用するコートサーフェイス(クレー、ハード、グラス、室内カーペットなど)を決める権利を持っています。
出場できる選手は各国4人まで、試合は原則として週末の3日間(最終日は日曜日)で行い、第1日目にシングルス2試合、第2日目にダブルス1試合、第3日目に対戦相手を変えてシングルス2試合の順で行い、先に3勝したチームが勝利します。
また、規則により3日目の第一試合は、両チームのナンバーワンの対戦と決められ、抽選会ではそれ以外の組合せを決めます。

試合形式は5セット・マッチ(Best of 5sets)制で、最後の第5セット目だけはタイブレークはなく、2ゲームアップまで行われます。
ただし、一方のチームが3勝し、チームの勝敗が決まった残りの試合では、3セット制で行うことができます。

ワールドグループ制

参加国は、実力・実績によってワールドグループ制でレベル順に分類されます。その中の最強16ヵ国がワールドグループを構成し、この16ヵ国の勝ち抜き戦(トーナメント方式)によって優勝(デビスカップ)が争われます。

またワールドグループの下に世界を3つに分けたゾーングループ(アジア/オセアニア、ヨーロッパ/アフリカ、南北アメリカ)があり、さらにレベルに応じて、I・II・III・IV の4段階のグループに配属されます。

これらのゾーンの4段階のグループ、及びゾーン最上位のグループとワールドグループの間では、毎年相互に入れ替え戦があります。ここで勝てば一つ上のグループに昇格します。

レベルグループ
1ワールドグループ
(16か国)
2アメリカンゾーンI
(6か国)
欧州・アフリカゾーンI
(10か国)
アジア・オセアニアゾーンI
(8か国)
3アメリカンゾーンII
(6か国)
欧州・アフリカゾーンII
(10か国)
アジア・オセアニアゾーンII
(8か国)
4アメリカンゾーンIII
(7か国)
欧州・アフリカゾーンIII
(20か国)
アジア・オセアニアゾーンIII
(8か国)
5アメリカンゾーンIV
(7か国)
欧州・アフリカゾーンIV
(20か国)
アジア・オセアニアゾーンIV
(8か国)


ワールドグループ入れ替え戦

ワールドグループの1回戦の敗者8チーム、ヨーロッパ/アフリカ・ゾーン・グループ I の上位4チーム、アメリカ・ゾーン・グループ I の上位2チーム、アジア/オセアニア・ゾーン・グループ I の上位2チーム、計16チームの一発勝負によって争われます。
ワールドグループ敗者対ゾーン勝者という組合せではなく、国別ランキングの上位8チームと下位8チームが対戦するように抽選(Draw)し、8組の対戦カードを決めます。そして勝者8チームが次年度、ワールドグループに昇格します。

(具体例で書きますと日本は2011年にワールドグループ・プレーオフで4-1インドに勝利し、ワールドグループ復帰を決めたが、2012年2月に行われたワールドグループ1回戦のクロアチア戦は2-3で敗れ、同年9月にワールドグループ残留をかけたイスラエル戦とのプレーオフでは2-3で敗れたため、アジア・オセアニアゾーン1部に降格となっていた。
今回はワールドグループに復帰したわけですが、再びワールドシリーズの初戦で負けて、プレーオフにも負けると再び同じアジア・オセアニアゾーン1部に戻ってしまうという仕組みです。)

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