11月19日、ATPワールド・ツアーファイナルズ(イギリス/ロンドン)グループ・スタン スミスの予選ラウンドロビン。
第8シードの錦織圭は第3シードで、すでに準決勝進出を決めているR・フェデラー(スイス)に5-7, 6-4, 4-6のフルセットで敗れ1勝2敗とし、2年連続のベスト4とはならなかった。
第1セット。
第4ゲーム、錦織がダブルフォルトからミスを重ね、フェデラーにブレークされるが、第5ゲームでブレークバックに成功。
第7ゲーム、フォアハンドウィナーを錦織が決め、ブレークするが、第8ゲームでゲームポイントを迎えながらもミスを重ね、ブレークバックされる。
第12ゲーム、フェデラーにブレイクされ、接戦ながらも第1セットを先取される。
第2セット。
第4ゲーム、錦織がアンフォースド・エラーを重ね、ラブゲームでブレークを許してしまう。
第5ゲーム、フェデラーがサービスキープで、錦織は1−4の危機的状況に立たされる。
しかし、ここから錦織がリターンエースやストローク戦でもフェデラーを押し込む猛攻を見せて5ゲームを連取し、セットカウント1-1とする。
ファイナルセット。
第1ゲーム、フェデラーが集中力を一段アップしたサービスでキープする。
錦織の攻めるテニスが功を奏し、第3ゲームで0-40と3本のブレークチャンスを握る。しかし、フェデラーはサービスエースなどで、逃げ切ってしまう。
そして、第4ゲームでブレークを許すが、第7ゲームで錦織のパッシングショットやショートクロスが決まり、ブレークバックする。
しかし、ストローク戦で不利を感じたフェデラーは、プレイスメント重視のサービスやサービス&ボレーの早いゲーム展開に戦略を変更し、第9ゲームをラブゲームでキープ。
第10ゲーム、錦織が痛恨のダブルフォールトを犯し、最後はバックを攻められ、打ち上げたボールをスマッシュで決められ、ゲームセット。善戦むなしく、錦織の予選ラウンドロビン敗退が決まった。
2時間10分で敗れはしたが、錦織はフェデラー戦でまた新たなる手応えを掴んだにちがいない。
ジョコビッチも対応できなかった、いろいろな球種を混ぜたストローク戦にも正面から組み合うこともできたし、深いボールを打ち込むことができた。
錦織の対フェデラー戦はこれで、2勝4敗になるが、憧れの選手であったフェデラーからライバル選手のフェデラーへ気持ちの転換と強い選手と闘った経験が、錦織にさらなる強いテニスが創造していくことであろう。
錦織圭は今シーズンの最終戦を来季の活躍を十分に予感させてくれるゲームで締めくくった。
HOT SHOT
こちらの映像は、錦織圭のうまく打点を調整したハーフボレー。
Name the @KeiNishikori shot No.2: The reverse dig? Back spade? Flip shovel? Again, it works! https://t.co/kRsZ9udpkC https://t.co/lcVuCKBJws
— TennisTV (@TennisTV) 2015, 11月 19