11月17日、ATPワールド・ツアーファイナルズ(イギリス/ロンドン)/グループ・スタン スミスの予選ラウンドロビン。
第3シードのR・フェデラー(スイス)は、第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)に7-5, 6-2のストレートで勝利し、ジョコビッチの史上初の4連覇と連勝記録を23でストップする。
第1セット。
第1ゲーム、フェデラーはジョコビッチにブレークチャンスを与えるが、最後はサービスエースを決めてキープに成功。その後、両者サービスキープが続く。第12ゲーム、フェデラーの技ありのハーフボレーがきまり、第1セットを奪取。
第2セット。
第2ゲーム、フェデラーがブレークに成功するが、第3ゲームでブレークバックされる。しかし、第6ゲームでブレークチャンスを迎えると運までを味方につけたようにバックハンドのコードボールがコートに入り、ブレーク成功。
第8ゲーム、ジョコビッチがストロークのミスを重ね、フェデラーのマッチポイントへ。しかし、26ショットの芸術的なラリー戦で、フェデラーのバックハンドがネットにかかり、ジョコビッチに軍配上がり、デュース。
結局、最後は2度目のブレークチャンスで、ジョコビッチのフォアハンドがサイドアウトし、連覇の火が消えた。
そして、この戦いで、再びフェデラーの強さの本質とテニスの怖さを体感したジョコビッチがそこにいた。
試合後の会見でジョコビッチは「今日のロジャーは、色々なボールを混ぜてきて、同じショットを打ってこなかった。スライスやスピンを上手く混ぜてきたんだ。サービスも効果的に使ってきた。同時に自分はミスを沢山してしまって、彼に勝利を与えてしまった。」と試合を語った。
両者の対戦は今回が43度目で、ウィンブルドンと全米オープンの決勝戦でジョコビッチに敗れていたフェデラーは、対戦成績を22勝21敗とし、ツアーファイナルズ13度目の準決勝進出を決めた。
フェデラーが堅牢なジョコビッチに対する攻略法の一つを示したが、それは瞬時に色々なショットを器用に打てるフェデラーならではの稀有な技術でもある。
HOT SHOT
こちらの映像は、勝負の分かれ目となったフェデラーのバックハンドからのコードボール。
One-handed netcord backhand down the line on break point? Don't mind if I do, says #Federer! https://t.co/kRsZ9udpkC https://t.co/SgWASgA3gp
— TennisTV (@TennisTV) 2015, 11月 17