11月17日、ATPワールド・ツアーファイナルズ/グループ・スタン スミスの予選ラウンドロビン。
第8シードの錦織圭が第6シードのT・ベルディヒ(チェコ共和国)を7-5, 3-6, 6-3のフルセットで下して通算1勝1敗とした。
第1セット。
両者のサービスキープが続くが、第5ゲームで錦織は2度のブレークチャンスを握るもベルディヒにサービスキープを許す。ここ最近の試合でブレークチャンスを握りながら、勝てないパターンが思い起こされる。
第11ゲームでダブルフォルトを犯したベルディヒから、錦織がこのゲーム3度目のブレークチャンスをものにしブレークに成功する。
そして、第12ゲームでフォアハンドのウィナーを決めて第1セットを先取する。
第2セット。
第1ゲームでミスを重ねるベルディヒに錦織がラブゲームでブレークし、ゲームカウント2-0とリード。ゲームはそのままの流れと思われたが、第4・6ゲームでブレークを許し、ゲームの流れはベルディヒに変わり、セットカウントを1-1にされる。
ファイナルセット。
第2ゲームで錦織がダブルのブレークチャンスを迎えるが活かせず、ベルディヒにサービスキープされる。しかし、第8ゲームでベルディヒのミスを誘い出し、ブレークに成功。第9ゲーム、錦織のサービングフォーザマッチはラブゲームでサービスキープし、2時間23分で勝利した。
2012年の楽天オープン以来、3年ぶりとなったベルディヒとの対戦は、過去3勝1敗。
比較的相性が良いベルディヒに対して錦織は、ジョコビッチ戦での調子の悪いサービスを修正し、さらにドロップショットやネットプレーなどで錦織らしいショットが復活。
やはり、サービスの調子がゲームの流れを左右してしまう。サービスキープができれば、リターンゲームでの余裕が出来る、この試合ではジョコビッチ戦での悪すぎたサービスを修正した錦織が、ドロップショットやネットプレーなどで本来の錦織らしいショットを見せてくれた。
大会初日、錦織は第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)に完敗で黒星スタートとなったが、今回の勝利でグループ・スタン スミスで上位2選手が進出する準決勝へのわずかであるが望みを残した。
しかし、同グループのR・フェデラーに勝利しないかぎり、その道は閉ざされる。その対戦成績は2勝3敗であるが、その鉄人の壁は高く、そして厚い。
HOT SHOT
こちらの映像は、錦織のサイドスピンを入れたアプローチショットと、ベルディヒの起死回生クロスショット。
Watch as @tomasberdych whips this ball past the onrushing @keinishikori #finalshowdown https://t.co/kRsZ9udpkC https://t.co/3OpK8TsEg1
— TennisTV (@TennisTV) 2015, 11月 17