11月4日、BNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ)シングルス2回戦。
世界ランク7位で第6シードの錦織圭(日本)は同32位のJ・シャーディ(フランス)を7-6 (7-4), 6-7 (6-8), 6-1のフルセットで勝利し、3回戦進出を決めた。
錦織圭は、BNPパリバ・マスターズの前に出場予定だったスイス・インドアは肩の痛みにより欠場。
今大会のシード選手は1回戦免除のため、錦織は今回のゲームが復帰からの初戦となった。
ゲーム感の取り戻しとコートサーフィスの球足の遅さに苦慮したとのことであった。
第1セット。
シャーディの強烈なサービスに圧倒され、ブレークチャンスをつかみながらも活かせず、ようやく第11ゲームでブレークに成功。しかし、第12ゲームはブレークバックされ、タイブレーク戦にもつれる。錦織がタイブレークを7-4で取り第1セットを先取。
第2セット。
第12ゲームでマッチポイントを握りながらも、キープされ、第1セット同様のタイブレーク戦へ。シャーディの強烈なサービスに押され、6-8で第2セットを失う。
ファイナルセット。
集中を取り戻した錦織が3度のブレークに成功し、そのままの勢いで6-1、初戦をものにした。
試合後のGAORAインタビューで、早かったラケットチェンジのタイミングについて問われると「結構速いコートが多いんですけど、ここは珍しく凄く遅いコートなので、少しテンションが合わなかったり、飛び過ぎたりしたのがあった。少し固めにするために張り替えるのが多かったです。」と答え、ゲームをしながら、テンションの調整していくことのシビアさを口にした。
3回戦では、第10シードのR・ガスケ(フランス)とL・マイェール(アルゼンチン)の勝者と対戦予定。もしガスケが勝ち上がった場合には6度目の対戦となり、錦織は過去5試合で1度も勝てておらず、嫌な相手との対戦となる。
しかし、それを克服しなければ、今季の大会獲得ポイント上位8名のみが出場するATPワールドツアー・ファイナル(イギリス/ロンドン)に2年連続の出場を決めた意味も薄れる。