１１月１日、ATPツアーのスイス・インドア（スイス/バーゼル）シングルス決勝。
第１シードのＲ・フェデラー（スイス）が第３シードのＲ・ナダル（スペイン）との３４度目のライバル対決を6-3, 5-7, 6-3のフルセットで制した。

両者の対決は２０１４年の全豪オープン準決勝以来で、その時はナダルが勝利。
フェデラーはウィンブルドンと全米オープンで準優勝を飾るなど、現役レベル復活を思わせるほどのプレイで好調なシーズンを送っているが、一方のナダルは、故障の後の復帰に時間がかかり、思うようなテニスが出来ず、２００４年以来１１年ぶりとなるグランドスラム無冠のシーズンを送り、もがき苦しんでいた。

しかし、全米オープン後から徐々に本来の力を取り戻し始め、北京オープンで準優勝、上海マスターズではベスト４へ進出し、この大会の準決勝でも好調なＲ・ガスケを膝の不安を抱えながらもストレートで撃破した。

第１セット。
フェデラーは、ナダルにバックハンド側へボールを集められるが、得意のフォアハンドのウィナーやネットプレーを決めるなどで、２度のブレークに成功して第１セットを先取する。

第２セット。
第１１ゲームでは３０－３０の時にフォアハンドのミスが影響し、ブレークを許し5-7でナダルに第２セットを奪取され、ファイナルセットへの戦いへ。

ファイナルセット。
第８ゲームでフォアハンドのミスを重ねたナダルの隙をついてブレーク。続く第９ゲーム、ナダルのリターンが最後にアウトし、サービスキープしたフェデラーが優勝を決め、対ナダル戦を１１勝２３敗とした。

結果、フェデラーがこの大会で２連覇達成と同時に、７度目の優勝を飾った。今回のタイトル獲得で今季６勝目、キャリア通算では８８勝目を記録した。

１１月２日から開幕するパリ･マスターズに出場する錦織圭は、ベスト４に勝ち上がれば、ボトムハーフでＲ・フェデラーと対決する可能性がある。