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錦織圭、B・ペールのトリッキー・プレイの前に初戦敗退!(全米オープン 2015)

August 31, 2015 - Kei Nishikori in action against Benoit Paire (not pictured) in a Men's Singles - Round 1 match during the 2015 US Open at the USTA Billie Jean King National Tennis Center in Flushing, NY. (USTA/Ned Dishman)

8月31日、全米オープン(アメリカ/ニューヨーク)男子シングルス1回戦。
昨年の準優勝、第4シードの錦織圭が世界ランク41位のB・ペール(フランス)に4-6, 6-3, 6-4, 6-7 (6-8), 4-6のまさかの初戦敗退となった。

両者は今回が通算3度目の対戦で、錦織は対ペール戦で初めての敗戦となった。

第1セットの第3ゲーム、錦織はペールの強打におされ、先にブレークを許す。
第9ゲームで2本のセットポイントを握られるが、サービスキープに成功。しかし、第10ゲームでベールにサービスキープされ、第1セットを落とす。

第2セットの第6ゲームでこの試合初のブレークに成功し1セットオールにするが、錦織は試合のリズムをイマイチつかめず。

第3セット、両者サービスキープが続く中、錦織が第7ゲームでこの試合2度目のブレークに成功し、セットカウント2-1とする。ベースラインからのドロップショットなど変則的なプレーをしてくるペールに対し、錦織がパッシングショットやフォアハンドのウィナーを決めるが、試合の主体はベールで未だに自分のプレイパターンに持ち込めず。

第4セット、両者サービスゲームを譲らず、タイブレークに突入。錦織が6−4のマッチポイントを握るが、ミスを重ねてしまい、ベールに軍配が上がる。

ファイナルセット、錦織が必死にペースを取り戻そうとするが、第5ゲームでペールに先にブレークを許し、そのまま攻めの姿勢を崩さないベールに金星を与えてしまった。

196センチの長身から放たれるサービスとバックハンドの強打、ラリー戦から繰り出すドロップショットなどのトリックプレーを多用した元世界ランク24位の曲者の前に、錦織は自分のテニスを展開することなく初戦で姿を消した。

試合後の会見で錦織は「苦しい展開だった。言い訳にはなりますけど、初戦にはタフな相手だった。作戦を変えていれば、チャンスはあったかもしれない。」と試合をふり返った。

R・フェデラーも語っているようにグランドスラムの初戦は、選手にとても難しい試合となる。シード選手に向かって、なりふり構わず挑戦してくる。しかし、それをはね除けるのもシード選手の宿命でもある。
この敗戦で錦織圭は何を学び、経験したのだろうか。我々はテニスコートでぶつかり合う個性と個性でまったく異なる結果になる試合の怖さを垣間見ることとなった。

大きな期待をのせて解説をした松岡修三氏も「圭が一番悔しいのは間違いない。そして全米オープン後に待ち構えているデ杯、楽天ジャパンオープン、そしてATPファイナルに向けて切り替えて行かなければいけない。だた、これはそう簡単ではない。そこを乗り越えた時、圭がまた大きく成長していることを期待したい。」と、言葉を綴った。

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