8月23日、W&Sオープン男子(アメリカ/シンシナティ)シングルス決勝。
第2シードのR・フェデラー(スイス)が第1シードで世界ランク1位のN・ジョコビッチ(セルビア)に7-6 (7-1), 6-3のストレートで勝利した。
この大会の2連覇を達成し、大会7度目の優勝を飾った。
この試合、フェデラーはサービスゲームでファーストサービスが入った時には82パーセントの高い確率でポイントを獲得し、ジョコビッチに1度もブレークチャンスを与えず。プレイでも強打、ネットプレー、ドロップショットと多彩な技で圧倒。タイブレークでもそのまま優位に立ち、第1セットを奪う。
第2セットも序盤でサービスブレークをされたジョコビッチは、フェデラーの全盛期を彷彿するプレイの前も反撃する機会も失い、1時間30分で、今大会で狙っていた史上初のマスターズ9大会制覇の「ゴールデンマスターズ」が夢と、はかなく消えた。
結果、今大会を通してフェデラーは自身のサービスゲームで1度もブレークを許さず、圧倒的な強さを見せた。また、リターンではサービスライン付近まで前へつめ、ライジングのリターンからネットプレーでポイントをとるスーパープレーなど、明らかに速いテンポの攻撃に注力しているように思える。
両者は今回が41度の対戦で、フェデラーはジョコビッチとの対戦成績を21勝20敗とした。直近では7月のウィンブルドン決勝で対戦しており、その時はジョコビッチに敗れて準優勝だった。
今回のタイトル獲得はフェデラーにとって今季5勝目、キャリア通算87度目の優勝で、31日から全米オープン(アメリカ/ニューヨーク)へ弾みをつけ、約3年間も四大大会優勝から見放されているフェデラーにとって王者復活への試金石となる。