8月14日、ロジャーズ・カップ(カナダ/モントリオール)シングルス準々決勝。
第4シードの錦織圭が第7シードでBIG4のひとりで一度も勝利していない、R・ナダル(スペイン)を6-2, 6-4のストレートで破り、大会初のベスト4進出を決める。
最後に対戦したのは2014年マドリッド・マスターズ決勝。その時は、錦織が強打で攻め、ナダルを打ち負かすまであと一歩という時、怪我により無念の途中棄権して準優勝に終わった。
しかし、今年のナダルは元世界ランク1位にふさわしい結果を残せていない。マスターズ大会で無冠、過去9度の優勝を誇る全仏オープンで準々決勝敗退、ウィンブルドンでは2回戦でD・ブラウン(ドイツ)に自分のテニスを狂わされて敗退。しかし、その後のベット・アット・ホーム・オープンでは今季3勝目をあげ、全米に焦点をあてて復活の兆しを見せている。
そして、錦織はメンフィス・オープンで3連覇、バルセロナ・オープンで2連覇、そして先日のシティ・オープンで今季3度目の優勝を飾りキャリア通算10勝目をあげ、世界ランキングでは自己最高タイの4位へ返り咲いている。
第1セット、第3ゲームで先にブレークに成功すると、第5ゲームでも2度目のブレークに成功し、第1セットを先取した。錦織はサービスをはじめ、リターンが良く、ラリーでも速いテンポでナダルより先に攻め込み、完全に主導権を握り有利に試合を展開した。
第2セット、第3ゲームでナダルがダブルフォルト、錦織が先にブレークし、第5ゲームでもリターンエースを決め、2度目のブレークに成功する。第6ゲームでナダルにブレークバックを許すが、第10ゲームで錦織がマッチポイントでダブルフォルトのミスを犯すが、サービスキープし、ナダルからの初勝利をあげた。
この試合で錦織は、対ナダル戦の連敗を7でストップし初の勝利をあげ、これでBIG4の全員から勝利したこととなった。
準決勝で錦織は、第2シードのA・マレーと第10シードのJW・ツォンガの勝者と対戦することとなった。
【錦織圭 vs ラファエル・ナダル 過去の対戦成績】
2015年:ロジャーズ・カップ準々決勝 錦織圭 6-2, 6-4 R・ナダル
2014年:ムチュア・マドリッド・オープン決勝 錦織圭 6-2, 4-6, 0-3 RET R・ナダル
2014年:全豪オープン4回戦 錦織圭 6-7 (3-7), 5-7, 6-7 (3-7) R・ナダル
2013年:全仏オープン4回戦 錦織圭 4-6, 1-6, 3-6 R・ナダル
2012年:ソニー・オープン男子4回戦 錦織圭 4-6, 4-6 R・ナダル
2011年:ソニー・オープン男子2回戦 錦織圭 4-6, 4-6 R・ナダル
2010年:ウィンブルドン1回戦 錦織圭 2-6, 4-6, 4-6 R・ナダル
HOT SHOT
HOT SHOTでは、ナダルの反応の素晴らしいショットとダウンザラインのスーパーショットを取り上げているが、錦織の厳しい攻めを同時に見ることができます。
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