6月3日、全仏オープン(フランス/パリ)男子シングルス準々決勝。
大会6連覇を狙っていた第6シードR・ナダル(スペイン)は、悲願の全仏初優勝、生涯グランドスラムをめざす第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)に5-7, 3-6, 1-6のストレートで敗れ、6年連続のベスト4進出を阻まれ、毎年恒例となったバースディケーキでの29歳の誕生日を飾れなかった。
ナダルは第1・2セットでジョコビッチとまさにトップ同士という激しいラリー戦を繰り広げるも、2セットダウンの状況に追い込まれた。
ジョコビッチは高く弾むナダルのボールを上から叩き、ドロップショットを織り交ぜるなどでナダルを圧倒した。クレーキングのナダルとの戦い方を研究したのであろうか、ナダルはジョコビッチに前後左右に走らされる苦しい展開を強いられ、ゲームの主導権を握ることが出来ず、ジョコビッチの早い攻めに苦闘する。
第3セットの第1ゲームで、ナダルは最後ボレーをアウトさせてしまい、序盤でブレークを許して失速。第7ゲームのサービスゲームではジョコビッチのマッチポイントでダブルフォルトを犯し、全仏2度目の敗戦で準々決勝敗退となった。
あまりにもあっけない、長く続いたナダルの伝説が消えゆく瞬間のできごとであった。
これまでナダルは、2009年の5月31日の4回戦でR・ソダーリン(スウェーデン)に敗れたのが、全仏オープンで唯一の敗戦だった。そのゆえに、ナダルはクレーコートシーズンで5月に負けたことはあっても、6月では負け無しで、6月に入ればナダルは全仏で負けないという伝説が続いていた。
試合後のインタビューでラファ(ナダル)は
「第1セットは良く戦った。第2セットも良く戦った。第3セットは、思うようなプレーが出来なかった。あのセットでの最初のブレークは、かなり傷ついた。その後は、あっという間に終わってしまった。」と語った。
【ノバク・ジョコビッチ vs ラファエル・ナダル 全仏オープン対戦成績】
<2015年>
・準々決勝 N・ジョコビッチ 7-5, 6-3, 6-1 R・ナダル
<2014年>
・決勝 R・ナダル 3-6, 7-5, 6-2, 6-4 N・ジョコビッチ
<2013年>
・準決勝 R・ナダル 6-4, 3-6, 6-1, 6-7 (3-7), 9-7 N・ジョコビッチ
<2012年>
・決勝 R・ナダル 6-4, 6-3, 2-6, 7-5 N・ジョコビッチ
<2008年>
・準決勝 R・ナダル 6-4, 6-2, 7-6 (7-3) N・ジョコビッチ
<2007年>
・準決勝 R・ナダル 7-5, 6-4, 6-2 N・ジョコビッチ
<2006年>
・準々決勝 R・ナダル 6-4, 6-4, 途中棄権 N・ジョコビッチ
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