5月17日、BNLイタリア国際男子(イタリア/ローマ、レッドクレー)は17日、男子シングルス決勝.
第2シードのR・フェデラー(スイス)は第1シードでN・ジョコビッチ(セルビア)に4-6, 3-6の完敗を喫し、大会初優勝とはならず、ジョコビッチに大会2連覇、同大会では4度目のトロフィーを与えた。
この試合、フェデラーのファーストサービスが入った時のポイント獲得率が77パーセントに対して、ジョコビッチは84パーセントの確率でサービスゲームでリズムを作り、終始安定したプレイで試合を制した。
セカンドサービスでのポイント獲得率は35パーセントというフェデラーらしくないサービスゲームの展開であり、ネットプレーを織り交ぜるなどで試合の流れを掴もうとするが、試合の主導権をジョコビッチから奪い返す事が出来ず、1時間15分で敗れた。
試合後、フェデラーは「今日のノヴァーク(ジョコビッチ)は強すぎた。ファンの皆さん、本当にありがとう。また来年お会いしましょう。」と、インタビューに答えた。
このゲームで対戦成績は通算39度目の対戦で、フェデラーは対ジョコビッチ戦を20勝19敗、クレーコートでは4勝4敗とされて、ほぼ互角に並ばれた。
勝利を手にしたジョコビッチは今シーズン、全豪オープンで優勝、マスターズ大会のインディアンウェルズ・マイアミ、モンテカルロ・マスターズ、さらに今回のBNLイタリア国際男子と、出場したマスターズ大会4大会で優勝し、24日からの全仏オープンに向けて最高の状態で出場する形となった。
タイトル獲得に至っていない全仏オープンでジョコビッチが優勝すると、悲願の生涯グランドスラム達成(全豪・全仏・全英・全米の四大大会全てで優勝)となる。しかし、2012年には決勝で、2013年には準決勝で、2014年には決勝で、その栄誉を阻まれた宿敵クレーキングこと、R・ナダルが立ちはだかる。