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錦織圭、N・ジョコビッチにフルセットで敗れるも王者を本気にさせる!(2015BNLイタリア国際男子)

5月15日、BNLイタリア国際男子(イタリア/ローマ、レッドクレー)男子シングルス準々決勝。
第5シードの錦織圭は世界ランク1位で第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)に3-6, 6-3, 1-6で敗れ、準決勝への切符の手にすることができず。

両者は今回が6度目の対戦となり、錦織が敗れたことによって対戦成績を2勝4敗となった。

第1セットは安定したストローク戦にネットプレーを混ぜて攻めてくるジョコビッチのペースに錦織は本来のプレイをさせてもらえず、序盤から0-3とリードされる。その後も左右に揺さぶられた錦織は凡ミスを犯すなどで流れを引き戻せず、3-6で、このセットを失う。

第2セット、錦織は徐々にペースを掴み始め、第6ゲームでブレークに成功。第7ゲームでは得意のバックハンドが冴えはじめ、ジョコビッチを攻めてサービスキープ。ゲームカウント5-2とすると、第9ゲームで錦織は攻めの姿勢でラリー戦を制し、6-3で第2セットを奪取。

ファイナルセット第1ゲーム、ギアが上がった錦織はストロークで攻めて、優位な展開するが、ジョコビッチが粘り強くサービスキープ。
第2ゲーム、錦織はジョコビッチに攻められ、0-30とされるが、サービスでしのぎ、最後はジョコビッチのリターンがアウトし、錦織がサービスキープ。

第3ゲーム、ジョコビッチがコースを突くサービスで圧倒し、キープ。
第4ゲーム、ラリーが続くがジョコビッチがバックハンドのドロップショットをネット際に決めて錦織を揺さぶり、逆に錦織は凡ミスを犯して、先にブレークを許す。
王者は自分の覇気を高まるためにも大きく空に吠えた。

第5ゲーム、ジョコビッチも拍手をせざるを得なかった錦織のバックハンドの強烈なリターンも炸裂したが、サービスにものを言わせたジョコビッチがキープし、ゲームカウントを1−4とされる。

その後もジョコビッチの勢いを止められなかった錦織は、第6ゲームでもブレークされる。
第7ゲームのジョコビッチのサービングフォーザマッチ。錦織が疲れのせいか、集中力を欠いたようなリターンでボールはアウト。最後もリターンがネットにかかり万事休す。

結果、ジョコビッチがチャンプの意地を見せ勝利したが、錦織も十分に攻めきり、王者にプレッシャーを与えることができたゲームだったのではないだろうか。
6度目の対戦は、錦織が敗れ、対戦成績を2勝4敗となったが、ストローク戦にも堂々と対峙した錦織のパフォーマンスの高さは王者の脳裏に全米での悪夢が甦ったに違いない。

今回勝利したジョコビッチは、1月の全豪オープンで優勝、その後のBNPパリバ・オープン、マイアミ・オープン、モンテカルロ・ロレックス・マスターズとマスターズで3大会連続優勝を果たすなど、今シーズン圧倒的な強さを見せている。

Photo : atpworldtour.com

【錦織圭 vs N・ジョコビッチ 対戦成績】

<2015年>
・BNLイタリア国際男子準々決勝 錦織圭 3-6, 6-3, 1-6 N・ジョコビッチ

<2014年>
・ツアー・ファイナルズ準決勝 錦織圭 1-6, 6-3, 0-6 N・ジョコビッチ

<2014年>
・BNPパリバ・マスターズ準決勝 錦織圭 2-6, 3-6 N・ジョコビッチ

<2014年>
・全米オープン準決勝 錦織圭 6-4, 1-6, 7-6 (7-4), 6-3 N・ジョコビッチ

<2011年>
・スイス・インドア準決勝 錦織圭 2-6, 7-6 (7-4), 6-0 N・ジョコビッチ

<2010年>
・全仏オープン2回戦 錦織圭 1-6, 4-6, 4-6 N・ジョコビッチ

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