【ATPワールドツアー・ファイナルズ】予選第2戦 錦織圭、R・フェデラーの最強テニスの前に完敗
11月11日、ATPワールドツアー・ファイナルズグループBの予選ラウンドロビン第2戦。
第4シードの錦織圭は第2シードのR・フェデラーに3-6, 2-6のストレートで敗れ、1勝1敗となり、次戦のラオニッチ戦に準決勝進出をかけることとなった。
第1セット、錦織圭はファーストサービスの確率が悪く、フェデラーに1度のブレークを許し、そのままセットを落とす。
第2セット第1ゲーム、ラブゲームでサービスキープに成功するが、フェデラーも負けずに、第2ゲームをラブゲームでキープする。
第3ゲーム、30-40の場面でブレークされ、苦しい展開となる。
激しいストローク戦でも打ち負けず、見事なロブも決まったが、フェデラーのゆるぎのない攻撃に消耗させられたのだろうか。
サービスに集中できず、第7ゲームも5度目のダブルフォルトで2度目のブレークを許す。
フェデラーのマッチポイントがかかる第8ゲームで錦織はポイント先行でブレークチャンスをつかむが、フェデラーの好プレーで活かすことができず、最後はフェデラーのセンターへのサービスが決まり、1時間9分でフェデラーに軍配が上がった。
この日のゲームで錦織圭は早いテンポで攻撃を仕掛け、得意のバックハンドストレートで見せ場をつくるが、フェデラーのキレのあるオールラウンドテニスの前に一歩およばず、先手をとることなく、ストレートで敗者となった。
初戦のアンディ・マレー戦では、8本のダブルフォルトを犯しながらも勝利したが、百戦錬磨のフェデラーには命取りとなる。
結果、33歳のフェデラーのわずかの隙間さえ与えない全盛期時代の強いテニスを、次世代の錦織圭に見せつけたゲームとなった。
しかし、負けはしたが、その引き換えに錦織圭は大きな手応えを得たに違いない。
そして、準決勝へ勝ち上がれば、再び戦う機会が生まれる。再び、同世代のラオニッチとの戦いがその鍵をにぎることとなった。
試合内容は数字の通り、錦織圭は限界以上にプレイのギア上げたため、ダブルフォルト、アンフォースドエラーが目立っている。
しかし、それ以上にフェデラーの調子が良く、錦織に自分のテニスをさせずに押し切ったかたちとなった。
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— TennisTV (@TennisTV) 2014, 11月 11