11月9日、ATPツアー・ファイナルズ第1日
世界ランキング5位に上がった錦織圭が過去3戦全敗で負け越していたアンディ・マレー(イギリス)に6-4、6-4のストレートで勝利。
第1セット、錦織は第5ゲームを先にブレークされるが、第6ゲームをブレーク・バック。厳しいラリー戦の結果、6-4で奪取。
第2セット、第2ゲームのマレーのサービスゲームをブレーク。第4ゲームでもブレーク・ポイントを奪うが、ここから地元応援を受けたマレーに反撃され、このゲームを落とす。
そして、第7ゲームをブレーク・バックされる。
しかし、今シーズンの錦織を象徴する粘りのあるテニスを続け5-4からの第10ゲームをブレーク。ストレートで難しい初戦を乗り切った。
ショーアップされた大きなスタジアム会場で、地元の英雄とアウェー状態での戦いに自分をコントロールし、強敵に勝利できたことは、すでに世界のトップランカーにふさわしいプレイヤーになった証かもしれない。そして、チャンスメイクするためのアグレッシブな攻撃に進化があらわれていた。
試合後のインタビューで
「試合中もしっかり気持ちが入り込んで、プレーも良かったので本当に満足している。大きなスタジアムですこし緊張もあったけど、しっかり自分のテニスが出来てマレーに勝てた。新しい自分で戦えて、勝利をもぎ取れたのでうれしい。1次ラウンド突破が目標なので、明後日からの試合も応援よろしくお願いします」
予選グループを勝ち抜けるには、世界2位のロジャー・フェデラー(スイス)、8位のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)のどちらかに勝利するという厳しい戦いが待っている。
しかし、世界のトップランカーと3セットマッチで戦えるという錦織圭にとっての新しい世界での体験は、自分自身をさらに高めてくれることをすでに知っている。
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