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錦織圭、R・ハリソンに勝利し、4連覇へ好発進!(2016 メンフィス・オープン)

2月10日、メンフィス・オープン(アメリカ/メンフィス、ハード)シングルス2回戦。
世界ランク7位で第1シードの錦織圭は、124位のR・ハリソン(アメリカ)を6-2,7-5のストレートで下し、4年連続のベスト8進出を果たし、この大会の史上初の4連覇に向けて好発進した。

錦織は2回戦から出場(メンフィス・オープン では上位4シードの選手は1回戦免除)。
第1セット、ハリソンに1度のブレークチャンスも与えずに、第3・第5ゲームで2度のブレークに成功し、第1シードらしい強さを見せこのセットを先取。

第2セット第5ゲームでラリー戦でポイントを重ねて錦織が先にブレークに成功、ゲームの流れをそのまま作り、ゲームカウント5-4で第10ゲームのサービング・フォー・ザ・マッチを迎える。
しかし、40-15からダブルフォルトなどのミスを重ね、デュースが続くが最後が決めきれず、ハリソンにこの試合初のブレークを許してしまう。

結局、第11ゲームですぐにブレークバックし、第12ゲームで最後はスマッシュを決めて、1時間21分でゲームセット。

スタッツでは、ファーストサービスのポイント獲得率は81パーセントと高く安定性を証明した。
R・ハリソンとは今回が通算3度目の対戦で、昨年のメンフィス・オープンとBNPパリバ・オープンで錦織が2連勝と有利な相手であったが、「決めるべきポイント」でのプレイのテンションを落とすとゲームの流れを一変させ、致命的となることには要注意なことである。

準々決勝では、世界ランク93位のM・ククシュキン(カザフスタン)と対戦する。
今まで4度対戦しており、錦織が4戦全勝、直近では今シーズンの開幕戦であるブリスベン国際の2回戦で顔を合わせ、た。

この大会で錦織が優勝すると、1978・1979年、1983年・1984年にJ・コナーズ(アメリカ)が達成した4度の優勝に並び、4連覇では前人未到の記録となる。
錦織に続くシード選手は、第2シードがS・ジョンソン(アメリカ)、第3シードがD・ヤング(アメリカ)、第4シードがS・クエリー(アメリカ)となっている。

この大会を開催しているメンフィスは、ミシシッピ川に面しているテネシー州最大の都市。
1968年にキング牧師が暗殺された悲しい歴史もあるが、ブルースからロックンロール、カントリー・ミュージックと様々な音楽の発祥地でもあり、発展の地でもある。エルヴィス・プレスリー以外にマディ・ウォーターズ、ロバート・ジョンソン、B.B.キング、ブッカー・T・ジョーンズ、アル・グリーンら偉大なアーティストが名を連ねている。

アメリカの観客はエンターテインメント性のあるテニスを好むと言われています。メンフィスの人々もまた、パワーだけでなく技を見せてくれる錦織のテニスに音楽の奔放さに通じるものがあり魅了されているようです。ホームグラウンドのような雰囲気に囲まれ、前人未踏の4連覇を期待しましょう。

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