4月24日、ATP500 バルセロナ・オープン(スペイン/バルセロナ、レッドクレー)シングルス3回戦。
世界6位で第2シードの錦織圭が同5位で第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)に4-6、5-7のストレート負けで大会史上3人目の3連覇を阻まれ、準優勝に終わった。
第1セット、錦織は第3ゲームでダブルのブレークチャンスを握るもナダルに粘られ、サービスキープされる。次の第4ゲームでナダルの強打に押され、連続ミスショットで先にブレークされる。
第5ゲームで錦織がフォアのクロスを決めてブレークバックするも、第10ゲームではミスを重ねて2度目のブレークを許し、4-6で第1セットを落とす。
第2セット、第1ゲームで錦織のフォアが深くささり、ブレークする好スタートを切ったが、第2ゲームでナダルの勢いに押され、フォアに連続ミスが出てブレークバックされ、第4ゲームでも長いラリーからナダルにブレークされる。
第5ゲームで錦織は果敢に攻め続け、6度のジュースを重ねるも最後はナダルの強烈なショットをリターンできず。ナダルにキープされ、主導権を握れず。
第10ゲームではドロップショットを決め、ジュースにしマッチポイントをしのぐが、第12ゲームでスマッシュミスを犯し、15-40。
最後は錦織のフォアのショットがネットに掛かり、試合に終止符が打たれた。
ナダルは今季初優勝した前週のマスターズ・モンテカルロ大会に続いて2連勝。ツアー通算69勝目を挙げた。クレーコートでの大会は49勝目で、1968年のオープン化以降の最多記録に並び、全仏での復活に向けて調子を上げた。
ナダルとの対戦成績は錦織の1勝9敗となり、試合後
錦織は悔しさを押し隠すように、淡々とナダルとの決勝を振り返った。
Q.敗因は何だと思うか?
錦織:特に大事なポイントで、自分からのミスが多かった。ナダルは毎ポイント、毎ゲーム、重圧をかけてきたので、ポイントを1つ取るのも簡単ではなかった。
Q.第1セットを落とした時の心境は?
錦織:プレー内容は悪くないと思っていたので、自分から主導権を握るスタイルは変えないようにと思った。(第2セットで)1-4になって少し気持ちが吹っ切れて、より打っていくことができた。
Q.以前に勝った時などとどう違ったか?
錦織:ボールがより深く来る回数が多かったので、なかなか攻め切れなかった。主導権を握りづらいポイントが多かった。
Q.ブレークポイントで決められない展開が続いた。ナダルがさらに力を出した感じがあったか?
錦織:先にミスをしてしまったり、力んでしまったり。ブレークチャンスを取れず、自分が焦ってしまったのが一番の原因。