1月30日、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)女子シングルス決勝。
第7シードのA・ケルバー(ドイツ)が第1シードで女王のS・ウィリアムズ(アメリカ)を6-4, 3-6, 6-4のフルセットで下し、四大大会初優勝を飾った。ドイツ人女子のタイトル獲得で、元世界ランク1位のS・グラフ(ドイツ)以来22年ぶりのグランドスラム優勝となった。
第1セット、ケルバーはセリーナの強烈なストロークに対抗し、高レベルのラリー戦を展開。第3ゲームで先にブレークに成功し、セリーナの凡ミスに乗じて6-4でセットを先取する。攻め急いだセリーナのアンフォーストエラーは23を記録した。
第2セット、第4ゲームでケルバーが2本のダブルフォルトからセリーナにブレークを許し、3-6でセットカウント1-1にされる。
気持ちを切り替えて挑んだセリーナが第1セットとは違う試合を展開し、アンフォーストエラーも5本に抑えてケルバーを圧倒した。
ファイナルセット、ケルバーは第2ゲームで先にブレークに成功するが、第3ゲームでセリーナにブレークバックされる。
第6ゲームでドロップショットで2度目のブレークに成功するとストローク戦でもしっかり守り、肝心なところでミスをしたセリーナから勝利を手にした。
両者は今回が7度目の顔合わせで、ケルバーはセリーナとの対戦成績を2勝5敗とした。最初にセリーナに勝利したのは2012年のシンシナティ・オープン以来とのこと。
見事勝利を手にした世界ランク6位のケルバーは、ドイツ人女子で元世界ランク1位のグラフ以来22年ぶりのグランドスラム優勝となり、大会後の世界ランキングでは、自己最高位となる2位となる。
一方、敗れた34歳のセリーナは今大会で2連覇と7度目の優勝、更にグラフに並ぶグランドスラム最多の22勝目を狙っていた。
昨年の全米オープンでは1988年のグラフ以来27年ぶり史上4人目となる同一シーズンで四大大会全てを制する年間グランドスラムをかけて臨んだが、準決勝で世界ランク43位のR・ビンチ(イタリア)にまさかの敗戦、偉業達成を逃した。
そして、今回ケルバーに敗れたことで、グラフに並ぶ四大大会最多タイの22勝をあと一歩のところで持ち越した。
準決勝のシャラポア戦では圧倒的な強さを見せていたが、粘り強くミスなく打ち返してくるプレイヤーに弱点を見せた結果となってしまった。
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