1月22日、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)男子シングルス3回戦。第7シードの錦織圭が第26シードのG・ガルシア=ロペス(スペイン)を7-5, 2-6, 6-3, 6-4で下し、5年連続のベスト16進出を決めた。
第1セット
第2ゲーム、錦織がこの試合初のブレークチャンスを活かせずガルシア=ロペスがサービスキープ。その後、両者サービスキープが続く。
第7ゲーム、ガルシア=ロペスに強烈なショットを打たれ、錦織はこの試合初のブレークを許すが、第10ゲームでブレークバックに成功。
第12ゲーム、錦織が緊張感いっぱいのロングラリーを制してブレーク成功。第1セットを先取する。
しかし、第1セット終了後、錦織は日本人トレーナーを呼び、テーピングをしている右手首の治療を受ける。
第2セット
第1ゲーム、錦織のショットがバックアウトし、先にブレークされる。
第5ゲーム、錦織がサービスキープ出来ず、2ブレークダウンとなる。
第8ゲーム、ガルシア=ロペスにサービスキープされ、今大会で初めてのセットダウン。
第3セット
第1ゲームから両者サービスキープが続くも第6ゲームで錦織が先にブレークに成功。
第7ゲーム、錦織のファーストサービスの確率が40%台に落ちるが、苦しみながらもサービスキープ。
第9ゲーム、このゲームでファーストサービスの確率40%を切ってしまい、ガルシア=ロペスにブレークチャンスを握られるが、フォアハンドウィナーを決めて第3セットを奪取する。
第4セット
第1ゲーム、ギアを上げた錦織が攻めて、接戦となるがガルシア=ロペスがサービスキープする。
第2ゲーム、錦織は精度の落ちたサービスを修正してラブゲームでサービスキープ。
第3ゲーム、攻撃のリズムが戻った錦織が先にブレークに成功。
第4ゲームからは両者サービスキープ、第7ゲームで錦織はブレークチャンスを活かせず、ガルシア=ロペスがサービスキープ。
第8ゲーム、錦織は2度のブレークチャンスを与えるが、サービスエーズなどで乗り切りサービスキープ。
第10ゲーム、ガルシア=ロペスのショットがバックアウトしゲームセット。
この試合、錦織は第1セットでガルシア=ロペスにブレークを許してゲームカウント4-5まで追い込まれるも、そのピンチをしのいで2度のブレークに成功し第1セットを先取した。
シード選手との戦いでは、先行することが勝利につながる。錦織自身も最初から100%のちからを出せるように心がけているとのことで、以前のようなスロースターターの姿はない。
第2セットは重心が少し高くなり、凡ミスが目立って落とし、そして第3セットではファーストサービスの確率が40パーセントまで落ちたため、セットは取ったものの苦しんだ。それでも錦織はセカンドサービスのコースと球種を工夫することで、なんとかキープを続けた。
第4セットではファーストサービスを修正して84パーセントの高い確率で入れ、それに伴い、リターンも鋭さを増して、ガルシア=ロペスに1度もブレークを許さず2時間48分で勝利した。
やはりサービスの精度とスピードがトップランカー同士の戦いでは必須であり、フェデラーの場合でもサービスゲームは90%以上のポイント確率を持っている。
4回戦では、第9シードのJW・ツォンガ(フランス)と対戦、破壊力のあるフォアハンドと高速サービスで攻めてくる難敵でもある。
ツォンガはキャリア通算12勝をあげており、世界ランク5位が自己最高位。過去の全豪オープンでは2008年に準優勝を飾っている。
錦織とツォンガは過去に6度顔を合わせており、対戦成績は錦織から4勝2敗。直近では、昨年の全仏オープン準々決勝で、その時は錦織が2セットダウンから巻き返すもフルセットで敗れた。
グランドスラムで錦織が初めて8強入りを果たしたのは2012年の全豪オープンで4回戦でツォンガを2-6, 6-2, 6-1, 3-6, 6-3のフルセットで破っての勝利だった。今回の対戦は4年前の再現となる興味深い一戦となる。