全米テニス、女子シングルス4回戦は、2008年の全仏テニス覇者のA.イバノビッチと12,13年と全豪テニス連覇中のV.アザレンカのグランドスラム優勝経験者同士のマッチメイク。しかもアザレンカは昨年の準優勝者。
前日の降雨により順延となっていた、このゲームで序盤から攻撃を仕掛けたのはイバノビッチで、フォアハンドの強烈なクロスが気持ち良く決まる。しかし、両者ともサービスゲームで優位に立てず、ゲームメイクに苦慮。 結果、第1セットをイバノビッチが奪取。アザレンカが最初にウィナーを取ったのは第6ゲームになってからで、勝負への覚醒未だならず。
第2セットは、5ゲームまではブレーク合戦だったが、2連続ダブルフォールトによってのブレークによって、アザレンカにリードをゆるし、第2セットを失う。
第3セットの序盤も第2セット同様に、アザレンカが最初のサービスゲームをキープした後は、4連続でブレーク合戦。アザレンカ優勢の3-5で2本のマッチポイントを握られるが、バックハンドのミスを誘い、逃れる。
しかし、再度サービスをブレークされ、アザレンカが1-2と苦しみながらも、ベスト8へコマを進めた。(6-4 3-6 4-6)
2011年ウインブルドン以来のコーチであるナイジェル・シアーズ氏を解任したイバノビッチ。従来の攻撃的テニスが垣間見ることができたが、ゲームの主導権を握るべくサービスが足を引っ張る結果(11ゲーム中9ゲームをアザレンカに破られた)となり、念願のベスト4まで到達せず。
「自分のサービスを次々と落としてしまうからとてもフラストレーションがたまっていった」とイバノビッチは振り返っている。
しかし、彼女のfacebookでは、
Thanks everyone for all your support during the US Open. It was a fun tournament and I really felt that I competed well against Azarenka yesterday. It gives me confidence for my remaining tournaments this season, and there are quite a lot of events left…
と大きな糧となったことをファンに伝えている。次のコーチは誰になるのであろうか?コートでの笑顔を僕たちは楽しみに待っています。