11月1日、BNPパリバ・マスターズシングルス準決勝。
第6シードの錦織圭は第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)に2-6, 3-6のストレートで敗れ、自身の大会初の決勝進出を逃した。
試合終了後のインタビューで「ちょっと疲れが残っていました。」そして、
「今日の試合へ向けて100パーセントの準備が出来ていませんでした。」とコメント。
この試合、前日のフェレールとの戦いの疲れからであろうか、サービスの調子が上がらず、ジョコビッチに先行される流れとなった。
そして、ジョコビッチの守備範囲の広い安定したプレイの前に、錦織も角度のあるボールを返すが王者の冷静なプレイの前に屈した。
しかし、この大会でベスト4に残ったことにより、念願の『バークレイズATPワールドツアー・ファイナル』の出場権を得ることができた。
この大会のシングルスはシーズン獲得ポイントの上位8名のみに出場権が与えられ、世界ランク7位の錦織圭(日本)が自らの力で勝ち取る結果となった。
『バークレイズATPワールドツアー・ファイナル』とは
『バークレイズATPワールドツアー・ファイナル』はイギリスはロンドンにあるO2アリーナで開催。
4選手が2グループに別れ予選ラウンドを戦う。
予選では各選手が3試合ずつ総当たりで行い、各グループの上位2選手の4名が決勝トーナメントへと進出し、準決勝、決勝が行われるシステム。
シングルスの優勝者には総額192万ドル(約2億1500万円)、さらに予選3試合全てを勝利し優勝すると、チャンピオンには1,500ポイントが与えられる。大会の賞金総額は600万ドル(6億7200万円)。
【2014年出場選手】
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)
ロジャー・フェデラー(スイス)
スタン・パブリンカ(スイス)
アンディ・マレー(英国)
錦織 圭
マリン・チリッチ(クロアチア)
トーマス・ベルディヒ(チェコ共和国)
ミロ・ラオニッチ(カナダ)
2012年決勝では、N・ジョコビッチ(セルビア)がR・フェデラー(スイス)を、2013年決勝でR・ナダル(スペイン)を下して2連覇を達成。
R・フェデラー2003・2004・2006・2007・2010・2011年と6度の栄冠に輝いている。
まさに年間王者の貫禄を見せるべきATPの最終戦は、トッププレイヤー同士のプライドの戦いでもある。