昨年の全米オープンでグランドスラムでの初優勝を挙げ、第3シードのアンディ・マレー(イギリスは、第9シードのスタニスラス・バブリンカ(スイス)に4-6、3-6 、2-6のストレートで敗れ、大会2連覇とはならずにコートを去る結果となった。
第1セットだけでも15本のアンフォーストエラーに対してわずか8本のウイナーの悪いスタート。
結果このゲーム、マレーはバブリンカに45本のウィナーを決められ、自身のサービスゲームでは4度のブレークを許した。トータルポイント獲得数ではマレーの78、ワウリンカは107。
バブリンカは、ファーストサービスが入った時に88パーセントの確率でポイントを獲得し、マレーにブレークチャンスを1度も与えない完璧なサービスゲームを展開。
このゲームで精彩を欠いたマレーは、昨年の全米オープン決勝でN・ジョコビッチ(セルビア)をフルセットで破り、グランドスラム初優勝を飾ったマレー。さらに今年は、ウィンブルドンで1936年のフレッド・ペリー以来77年ぶりとなる悲願の地元優勝を果たす快挙を達成。
試合後のインタビューで「ただ長い間、目標に向かって努力し続けてきた後だから、本気でトレーニングに取り組むには時間がかかる。ウィンブルドンを優勝した後には、ある意味自然な事だと思う。」と語った。
彼にとってはウィンブルドン優勝は、国を挙げての期待ゆえに相当なプレッシャーであったのだろう。
この全米オープンで今シーズンの長い戦いは終わりを告げる。
ベスト4での彼の姿を見ることができないのは寂しいかぎりだが、戦闘マシンとはなれない人間ゆえの理由に拍手で送りたい。