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『金余り』『投資熱』が支える福岡の地価上昇 専門家は「マンション売れ残りリスク」も指摘


『金余り』『投資熱』が支える福岡の地価上昇 専門家は「マンション売れ残りリスク」も指摘

福岡県は19日、土地取引価格の目安となる「基準地価」を発表しました。福岡市やその近郊を中心に地価の上昇が続いていて県全体の伸び率は、商業地で全国1位、住宅地と工業地が全国2位となっています。◆福岡県が発表した基準地価福岡県が発表した2023年7月1日時点の基準地価。調査は県内60市町村の922地点で行われました。福岡県内の商業地で価格が最も高かったのは福岡市天神1丁目で、1平方メートルあたり880万円。天神地区のオフィス街の一等地で7年連続のトップです。2位は天神西通り沿いの天神2丁目で693万円、3位は博多駅筑紫口の博多駅東1丁目で545万円と、天神や博多駅の周辺が続きます。福岡県企画・地域振興部宮嵜敬介企画監「県全体の地価の対前年平均変動率は、商業地で8年連続の上昇。住宅地と工業地で7年連続上昇しています」◆高い上昇率商業地~全国1位住宅地~全国2位福岡県の地価の平均変動率は商業地が5.3%増で全国1位、住宅地が3.3%増で全国2位、工業地が9.6%増で全国2位となっています。福岡市とその近郊ではマンション用地の需要により商業地と住宅地の上昇率が拡大しています。福岡市では、行政が主導で建て替えを進める「天神ビッグバン」や「博多コネクティッド」などの再開発が進んでいます。ただ、専門家は「これが地価の高い上昇率の要因ではなくなってきた」と話します。日本不動産研究所九州支社高田卓巳次長「天神ビッグバンや博多コネクティッドの影響ってそんなにもうないのかなと思っています。『金余り』、つまり投資家が資金を持て余していて、『オフィスを開発したい』という人たちがまだ依然としているという状況があります。商業地の地価上昇は、割安感を残すオフィス用地の上昇が大きくなっているのが要因...
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