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「白波」feat.vflower【残響レコードボカロ制作部】
「白波」feat.vflower【残響レコードボカロ制作部】
「白波」私はある日、青い青い海を見下ろす。その海の底に、誰か優しい人影を見た。「ああ、素敵な人だなぁ」そう思った時には、もう遅かった。空の精霊は、紺碧の溟海に堕ちてしまったのだった。海に沈んでいく身体を、止めることができない。どうしようもなく、堕ちていく。果ての空、自分が帰るべき場所は遠く、青く、澄んでいる。どこまでも綺麗で、青い。どうして堕ちてしまったのか、何故こんな場所にいるのか。わからない。ひとつわかるのは、私の心の中に、不思議な気持ちがひとつ、産まれてしまったということだけだ。足元の波。足元の波は、寄せては反し波を折っている。奇麗だけれど、青空と白雲に似ているけれど、どちらとも違う。やはり、海原と白波なのだ。海月というものには骨がない。もしもあったとしても、こんな風にゆらゆらと気ままに水の流れに浮いている生き物の骨など、在って無いようなものだ。こんな、曖昧なものでさえ確認したくなる。在っても無くても同じなら、確認なんかしなくてもいいじゃないか。なのに、れに惹かれてしまう。そう、私の気持ちにも。ああ、疾れ!その人と相見えるその場所まで。あの人の心など、知ったことではない。私の、この気持ちが何なのか知りたいのだ。あの人がどんな顔をしていようとも、私の気持ちを知っているはずに違いない。だが……私の心を、代弁してはくれなかった。ありとあらゆる言葉が頭の中で、まるで足元に拡がる海のように広がっている。この言葉の海の中から、私の心を、探す。海の上でも、青嵐は立つ。懐かしい心地に、少し考え事をしてしまう。あの空の向こうには、私が望んだ暮らしがあったのだろうか。本当に、空の上にいることだけが幸せだったのだろうか。もしも、あの人と永遠を暮らせるのであ...
動画ID:so38587603
再生時間:2:39
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タグ:VOCALOID,v_flower,ボカロオリジナル曲