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「形骸」feat. vflower【残響レコードボカロ制作部】


「形骸」feat. vflower【残響レコードボカロ制作部】

僕はどこにいるんだろう。空っぽの空間の中で、そう思う。実際には、空っぽなんかではない。駅前の雑踏の中を僕は歩いているし、頭の上では電子公告がうるさく鳴り響いている。巨大な広告板では「はばたけ、未来」とかなんとか謳って、清涼飲料がPRされている。僕の手にはその清涼飲料があった。なんだかそれを持っているのも馬鹿らしくなって、ぐいとあおって中身を空にして、駅構内のゴミ箱に叩き込んだ。こんな、いつもの日常。『僕』の全てはこの中にあると言っていい。だが、『僕』は『日常』の中にあるだろうか。例えば、僕が僕でなくなって、『存在X』なんかになったとする。そうしたら、『日常』ってやつは崩壊するのだろうか、それとも、そんなのお構いなしにありつづけるのだろうか。駅のホームに立つと、電源の入っていないホームドアが虚しく並んでいた。まだ運用を始めていないようだ。もちろんだがドアは開けっ放しで、飛び込もうと思えば簡単に身を投げることができる。通過電車が走り抜けるというアナウンスが流れ、僕たち人間は一歩、下がる。その中で、たった一人だけ逆方向に動く人間がいた。電車は容赦なく通り過ぎる。その人は『人』から『存在X』になり、生きることをやめる。ひそひそとそれを非難する声や迷惑そうに苛立つ声があちこちから聞こえて、そのうち駅員の大声がそれらを切り裂く。僕は、あーあ、とだけ呟いて。何もしなかった。教室に入ると、男子の集まりが雑誌を持ってぎゃあぎゃあと騒いでいた。どうやら、めくったページに載っている娘の誰が好みなのか、という話で盛り上がっているらしい。僕は遠巻きにそのページを見てみたが、どれもこれも同じ顔、同じような体型、同じような化粧――全く同一とは言えずとも、ほとんど同じと言って差...
動画ID:so38524511
再生時間:2:48
再生回数:再生回数:559 回
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タグ:VOCALOID,flower,vflower


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