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高瀬康司×土居伸彰『ユーリー・ノルシュテイン《外套》をつくる』公開&『アニメ制作者たちの方法』刊行...
高瀬康司×土居伸彰『ユーリー・ノルシュテイン《外套》をつくる』公開&『アニメ制作者たちの方法』刊行...
【収録時のイベント概要】このイベントのスタート地点となるのは、山田尚子『リズと青い鳥』とウェス・アンダーソン『犬ヶ島』です。『リズと青い鳥』について新海誠はツイッターで「アニメーションの理想型として想定されている類型から大きく外れた作品」といったようなことを言っていましたが、確かに本作は「外れた」作品でした。その「類型から外れた」感覚は、『犬ヶ島』にも感じたものでもありました。アニメーションは観客と作品とがぴたりとくっついて一体化することが常なのですが、これらの作品を観ていると、ゴロリと「異物」のようなものが蠢きつづけるような感覚があったのです。僕は『個人的なハーモニー ノルシュテインと現代アニメーション論』、『21世紀のアニメーションがわかる本』という2冊の本でアニメーションの「原形質性」の読み直しを行いました。エイゼンシュテインとノルシュテインの理論をベースに、アニメーションの描線をある種の「記号」として捉え、描かれたものそのものではなく、描かれたものが想起させるものこそがアニメーションにとっては重要であると指摘しました。つまり、観客が作品を観ることを通じて生み出す何ものかの自由自在な変容(=原形質性)こそがアニメーションを観る体験であると語ったわけです。そして、その「原形質性」の原理が、21世紀=デジタル化したアニメーションを理解するために重要だと説きました。『21世紀のアニメーションがわかる本』では、それを理解するうえで様々な作品の事例を挙げ、なかでも重要な作品のひとつとして山田尚子の『聲の形』を取り上げたのですが、この本ではどうも、この作品の本質を捉えそこねているような気がずっとしてきました。その違和感が、新海誠のツイートを読んで、改めて浮上してきたわけです。僕は『21世...
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再生時間:192:34
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タグ:ゲンロンカフェ(文化),高瀬康司,土居伸彰