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浮世絵版画の技法にも影響を与えたという「十竹斎箋譜」が東京で展示
浮世絵版画の技法にも影響を与えたという「十竹斎箋譜」が東京で展示
十竹斎箋譜複写製本展示会は13日、東京で開催され、120以上の箋譜複写作品が展示された。精緻で華奢、尺幅が小さい紙の類を「箋」と呼ぶ。詩題を詠むのに使かわれた箋は、「詩箋」と呼ばれる。箋紙の上に、彩印を施したものは、「彩箋」・「花箋」・「錦箋」等と称され、彩箋を一冊に編集したものは「箋譜」と呼ばれる。その色調、墨刷りの濃淡に優れ、18世紀前後100年間で、100以上の十竹斎箋譜・書画譜が清代の『芥子園(かいしえん)画伝』とともに、日本に伝わって、浮世絵版画の技法にも影響を与えた。中国の彩色木刻画が発展した明代の崇禎年間 (1643-1644) 末年頃になると、「十竹斎」と号した胡正言が「餖版」技術で『十竹斎書画譜』と『十竹斎箋譜』を刊行した後に、彩色木刻画の基礎が打ち立てられた。その後の進展は比較的緩く、清代(1644-1911)末期になり「彩箋」がようやく流行するようになった。 民国二十三(1934)年に、魯迅(1881-1936)と鄭振鐸(1898-1958)は清末民初(1911年前後)の約五十年間の彩箋佳作を収集し、『北平箋譜』として編集刊行した。展示されている『箋譜』は、鄭振鐸が寄贈した初版複写製本(中国国家図書館所蔵)を基にし、3年かけて完成させたもので、東京国立博物館によって所蔵されている。
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