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【ふたばこみなと】翳りゆく部屋/荒井由実【双葉湊音】
【ふたばこみなと】翳りゆく部屋/荒井由実【双葉湊音】
同じ集合住宅のあの人——何故か猫だけは懐かない——とは、幼い頃からよく遊んでいた。部屋の照明をつけないまま、西向きの窓から一番星が見えるまで。二人で椅子の上に立ち上がり、窓の淵に顎を乗せ、子供らしいやかましさで「見えた」「まだ」と言い合ったものだ。はっきりと言葉にしないまま、年を重ねた。いつもそこにいる存在——それが何なのか、名前をつけようとしたことすらない。大学生になり、あまり会うことがなくなっていたあの人が、久しぶりに部屋に来てくれた。卒業を機に遠くへ行くことに決め、この地には戻らないかもしれないと言う。私はあの頃のように椅子を窓辺に寄せた。でも立ち上がりはしなかった。あの人は少し前屈みに座り、夕陽を見ていた。会話は続いた。けれどどの言葉も、過ぎた日々のどこかに落ちて、今ここには届かなかった。一番星が見える前に、あの人は左足から靴を履いた。何か我慢しているときの癖だ。でも、振り返らなかった。ドアが閉まる音。それから、廊下を遠ざかる靴音。私はそれでも冷たい壁に耳をあてて、その音が消えるまで聴いていた。ランプをつけた。窓に部屋が映った。椅子がふたつ。片方だけが、まだ温かい。ふと、いつか一緒に歌った『翳りゆく部屋』が頭のなかで鳴り始めた。あの頃の声で。もう会うことはないだろう。あの頃の私が、問いかける。『私が消えてしまえば、あなたは苦しまなくて済むの?』答えは出ないまま、椅子にもたれて、橙から紺に変わりゆく西の空を見つめ続けた。ランプの炎が一瞬揺らめいた気がした。ふと我に帰ると、幼い私の歌声は消え、聞こえるのは今の私の声だけ。私は一人つぶやいた。「…ちょっと寂しいな」窓から一番星が見えた。——それは少し滲んでいる。隠れていた猫のアロンが、狭い窓枠に飛び乗ってきた。Vocal: ふたばこみな...
動画ID:sm46108562
再生時間:4:54
再生回数:再生回数:69 回
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