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台風に伴う竜巻 「世界初の解析」で分かったメカニズムとは
台風に伴う竜巻 「世界初の解析」で分かったメカニズムとは
2020年10月1日 6時08分去年10月の台風19号の接近時には、千葉県で竜巻が発生し大きな被害をもたらしました。気象庁の気象研究所が最新のレーダーで詳細に解析したところ、2つの渦を巻く気流が僅かな時間で合わさって竜巻になっていたことが分かり、気象研究所は「世界で初めての解析で、今後の防災情報に役立てていきたい」としています。去年10月、台風19号が日本に接近する中、千葉県市原市で竜巻が発生し車に乗っていた男性1人が死亡したほか、周辺の住宅などおよそ90棟に被害が出ました。気象庁の気象研究所によりますと、この竜巻が発生する5分ほど前、竜巻の発生場所の近くにあった最新の民間の気象レーダーが上空の積乱雲の中で渦を巻くような気流を捉えていたということです。一方、ほぼ同じころ、地上付近でも別の小さな渦を巻く気流が発生し、その後、上空に向かって成長していったということです。そして上空と地上付近の2つの気流が合わさって、地上付近の小さな渦が急激に強くなり、竜巻が発生したとしています。気象研究所によりますと、日本では台風に伴う竜巻でたびたび被害が出ていますが、発生に至る詳細なメカニズムがわかっておらず、「今回の解析は世界で初めてだ」ということです。気象研究所は「レーダー観測を基にした予測技術の高度化を図るなどして、今後の防災情報に役立てていきたい」としています。
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